教育福島0119号(1987年(S62)02月)-021page

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へき地・小規模校

<小・中学校>

 

学校の規模や学級の編制・施設設備の状況に即しながら、少人数の特性や恵まれた自然環境を生かすとともに、一人一人の児童生徒の個性・能力を十分に発揮させるため、次の点に努力する。

 

一 地域・学校・児童生徒や学級編制等の実態に即して、指導計画の改善充実を図る

 

(一) 地域の学習環境や学習素材.児童生徒の生活経験を生かせる指導計画に改善充実する。

(二) 育て身につけさせる諸能力や態度を明らかにして、実践可能な指導計画に改善する。

(三) 児童生徒の実態を適切に把握し、教材の精選や教材構成の工夫をして、指導の重点を明確にする。

(四) 複式学級においては、計画の型についての研究を深め実情に即した効果的な指導ができるよう改善する。

 

二 少人数の特性に即した教育活動や指導法を工夫し、授業の充実を図る

 

(一) 一人一人を育てる教育活動を計画的に進める。

(1) 積極性や社会性を育成するため、集団の編成の仕方を工夫し、その機能を生かすとともに、集団内での自己啓発に努める。

(2) 学校や学級における全教育活動を通じて、表現力や主体的な態度を育成するよう努める。

(3) 個に応ずる指導のあり方を工夫し、継続的に実践する。

(二) 主体的に学習を進める力を育てる指導法を工夫する。

(1) 学習意欲を高めるため、学習のめあてと学習方法を明らかにする。

(2) グループ学習において、児童生徒が共通の目的や問題をもって結びつき、協力して問題解決に取り組めるようにする。

(3) 指導と評価の一体化を図り、基礎的な諸能力が、児童生徒一人一人に確実に身につくこようにする。

(4) 複式学級においては、次の事項には配慮して指導に当たる。

○ 直接指導と間接指導とを有機的に関連づける指導過程を工夫する。

○ 間接指導においては、課題の解決、習熟、応用、自己評価などをとおして、「ひとり学習」の深化を図る。

 

三 教育機器や資料の積極的な活用を図る

 

(一) 学習に興味と意欲をもたせ、学習経験の拡大を図るため、教育機器の効果的な活用に努める。

(二) 複式学級における指導資料等の効果的な活用に努める。

(三) 教育機器や資料の計画的な整備、管理を図り、積極的な活用に努める。

 

中学校

−各教科の指導の重点

−進路指導

 

国 語

 

言語の教育としての立場を一層明確にするとともに、表現力を高めるよう十分配慮し、特に、次の点に努力する。

 

一 国語カを養うための基礎となる言語事項の指導を充実する漢字や語句、表記や文法等の指導を重視し、単元・題材・単位時間の指導計画への位置づけを明確にして指導する。

 

二 「表現」の指導を計画的に行い、特に、文章表現カの向上を図る

 

(一) 作文を主とする指導計画を作成し、作文の時数を十分に確保する。

(二) 一人一人の文章表現力を高めるため、生徒の実態を的確に把握し、指導目標を明確に設定する。

(三) 評価や作品の扱い方を工夫し、書く喜びを味わわせるとともに、評価が指導に生かされるようにする。

(四) 音声言語による表現力を養うための指導は、的確な話し方に重点をおくとともに、朗読指導を充実する。

(五) 書写の指導に当たっては、国語科書写の立場を明確にして指導計画を検討し、文字を正しく整えて美しくしかも速く書くことに重点をおいて指導に当たる。

 

三 確かな理解力を高めるために、文章を正確に読む能カを養うとともに読書生活の充実を図る

 

(一) 生徒の実態に即し、読解技能の系統を踏まえ、文章を正しく理解し鑑賞する能力と態度が確実に身につくよう、指導内容・方法を検討する。

(二) 古典の指導については、古典に対する関心を高め、古典に親しむ学習過程で、古文や漢文を理解する基礎

 

 

 


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