教育福島0119号(1987年(S62)02月)-023page
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(一) 各領域のねらいと内容を的確に把握し、取り扱いの程度、軽重、相互関連を考慮して指導を進める。
(二) 「数と式」「図形」の指導は、基礎となる領域としてとらえるとともに、体系的に取り扱い、指導の徹底を図るようにする。
(三) 「関数」「確率・統計」の指導については、具体的な事がらを通して見方、考え方が漸次育成されるようにする。
三 基礎的な知識の習得や技能の習熟と数学的な考え方の育成に努める
(一) 基礎的な知識の習得や技能の習熟に当たっては、その過程を大切にするとともに繰り返して指導することにより、定着を図る。
(二) 既有の経験や知識、技能を新しい問題解決の場面に活用したり、発展させたりすることができるよう、関連的な取り扱いに努める。
(三) 集合及び関数的な見方、考え方や論理的に考えることの育成に努める。
四 学習意欲を高め、学習活動が一層効果的に展開できるよう指導法の改善に努める
(一) 生徒一人一人の学習のねらいを明確にし、生徒自身が学習の成果を知ることにより、意欲的・積極的に取り組むことができるよう工夫する。
(二) 個人思考と集団思考の場の設定を配慮しながら、生徒が自力で問題を解決する喜びを味わうことができるよう工夫する。
(二) 教育機器の活用、資料提示の仕方、学習形態等を工夫し、多様な授業の展開ができるよう努める。
(三) 生徒一人一人を生かす評価の在り方を工夫する。
理科
自然の事物・現象に直接働きかける活動を通して、主体的に自然を調べる能力と態度を育てるとともに、自然科学の基礎的・基本的な概念形成が段階的に無理なく行われ、自然と人間とのかかわりについての認識を深めるため、次の点に努力する。
一 生徒、学校及び地域の実態に即し身近な自然を生かした指導計画に改善する
(一) 基礎的・基本的事項を系統的にとらえ、生徒、学校及び地域の実態に即して指導内容の重点化と教材の精選を図り、ゆとりと充実のある学習活動が展開できる指導計画にする。
(二) 身近な自然の事物・現象に直接触れる活動を重視し、観察、実験を適切に位置づけた指導計画にする。
(三) 生徒自ら探究することが可能なものと、そうでないものとの見通しをもった指導計画にする。
二 生徒が自ら考え、自然を調べる能カと態度を育てる指導法の研究に努める
(一) 自然の事物・現象に直接触れ、具体的な活動を通して学習が進められるように努める。
(二) 生徒の直観や発想を大切にし、生徒自身の考えによる主体的な探究活動が行われるよう努める。
(三) 生徒一人一人が自ら学習を進めるとともに、友達同士が協力し、啓発し合うなど、個と集団のかかわりに よって深まる学習活動を工夫する。
三 評価についての実践研究を深め、指導計画や指導法の改善に努める
(一) 形成的評価や自己評価を適切に行い、生徒一人一人に対して的確な指導が進められるようにする。
(二) 自然を調べる能力や態度の評価方法について、実践的研究を更に深め適正な評価に努める。
四 指導の効果を高めるため、学習環境及び教材・教具の整備、活用に努める
(一) 身近な素材の活用と教材・教具の開発を図るとともに、地域の自然環境を生かした野外学習が効果的に行われるようにする。
(二) 理科室等の環境構成を工夫し、学習に対する興味、関心を高める。
五 理科学習における安全について十分指導し、事故防止に努める
(一) 観察、実験の操作や器具の使い方に習熟させ、安全を守る習慣を育てるとともに、事故防止に万全を期する。
(二) 毒物・劇物・危険物については、定期点検を行い安全管理に努める。
音楽
生徒の音楽的諸能力を高める過程で音楽を愛する心情を育て、音楽のもつ特性と人間形成とのかかわりや生徒の心情面を重視して豊かな情操を培うため、次の点に努力する。
一 音楽的諸能力を育てる指導が効果的に展開されるよう、指導計画を改善する
(一) 表現や鑑賞の活動を通して、一人一人の音楽的諸能力が豊かに育てられるよう、教材の選択・構成を吟味する。
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