教育福島0119号(1987年(S62)02月)-040page
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1) 掲示活動による意欲づけ
学級経営のひとつとして、「みんなの詩コーナー」を設け、.児童の意欲づけをはかるように掲示を工夫した。児童のすぐれた詩や他の作品等を掲示することによって、自然に詩をつくろうとする意欲のわく環境づくりに努めた。
2)外部投稿への挑戦
授業等で書いてきた詩が、良い詩なのか、指導してきたことは良かったのか、教師自身の自己評価と児童への意欲づけのために行った。
毎日小学生新聞、読売新聞への投稿により、三分の二の児童が、特選入選(二十三点)になるまでに至った。
また、毎日小学生新聞(日曜版)の「わたしの歌、みんなの歌」の作曲担当の先生である斉藤仁子先生の手により、「すずめ」「大きな手」「日めくり」に三詩が作曲され発表された。
四 研究内容と方法四の実践概要について
一人一人を大切にし、自主性を重んじる体験的学習を通して指導をする。詩教材を分析して作者の心を想像し長文や絵画に表す9これによって、一層詩の心を理解する。学習発表会の出し物として、詩教材を扱った創作紙芝居を制作する。協力と和を体験する。
このように、国語・図工の合科的指導を発展させた体験的学習を特別活動、生徒指導の領域に取り入れた。
資料 2.
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五、実践の結果と子どもの変容
(一) 指導と子どもの変容
1) アンケート調査による変化
下記のア・イ・ウの調査から、国語科に興味関心をもち意欲的になつていることが分かる。特に、詩に興味をもち意欲的になってきている。同時に、文字にも抵抗が少なくなり、作文活動にも意欲的になってきた。
2)一人一人の変容
一人一人の児童が、「ことばあつめ」や「詩の書き方」を知り、すばらしい詩を書くようになった。この変容について、論文では、全員紹介したが、ここでは、毎日小学生新聞に入選したA君の変容について紹介したい。
A 君
気持ちの表れる詩が書けるようになりました。
投稿の前の様子は、見たものを羅列的に書くだけであって、感情や表現の工夫等は、およびもっかないものであった。やがて、指導の手を加えることによって、物を多面的にとらえ素材化し、豊かな表現ができるように変わってきた。この時点で、外部へ投稿するまでに至り、ついに入選できるようになった。
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