教育福島0119号(1987年(S62)02月)-045page
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かした個性的なノートが増えてきた。
(二) 意識調査
シュミレーションによる学習やコース別選択学習を児童は、どう受けとめているのかを自由記述によって書かせてみた。次に示す内容は、それらを集約したものである。
(1) コース別に分かれての学習は、はじめのうちはやりにくかったようだが、資料案内(学習の手びき)があったので、少しずつ憤れてきた。
(2) 自分の力に合った学習コースを選べたし、自分に合ったまとめ方ができたのでよかった。
(3) 卒論では、自分の好きな調べ学習ができたのでおもしろかった。
七、結論
(一) 児童の興味・関心に応じた指導のあり方を考える場合、単に一人一人の興味や関心を示す内容をアンケートによって調べることよりも、児童の社会科学習における問題点(資料活用能力・学習意欲・読解力・考え方の傾向など)を洗い出していく方が、実際的である。
(二) 小単元指導計画の中に、コース別選択学習を取り入れていく場合、各コースの内容面・表現の仕方の面からの検討が大切である。
また、教師の方では、あらかじめ児童が調べられる資料の範囲をおさえるとともに、その分析をしておくことが必要である。
(三) 追究学習では、教師が児童の変容をあせらないで待つこと。(児童の変容には個人差があり、時間がかかる)また、追究の結果としてのまとめの形には、いろいろなものがあることを、児童自身に学習の足跡をたどらせることにより、気づかせていくことが大事である。
資料3 社会科学習個人カルテ
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資料4 学習計画表の記入例
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八、今後の課題
(一) 興味・関心別選択学習における各コースの吟味。(児童の生活とどう結びつけていくか)
(二) 個別指導に役立つ、より柔軟生のあるカルテづくり。(形式にとらわれない・実態に即した個人カルテ)
(三) 小単元の多様なまとめに対する評価の工夫。
(四) 学習のねらい達成のための中心資料をどのように精選していったらよいか。
(五) チームティーチングによる授業設計と実践のあり方の検討。
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