教育福島0123号(1987年(S62)08月)-050page

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楽しい学校

レポート 学校から

 

心豊かな生徒の育成をめざして

 

心豊かな生徒の育成をめざして

 

心豊かな生徒の育成をめざして

棚倉町立棚倉中学校

 

本校は亀ケ城跡の一角にあって、よい環境と歴史に支えられ、生徒たちは意欲的に学校生活を送っている。

文部省から「格技(剣道)指導」研究校の指定を受け、来年度の発表に向けて研究実践に力を入れているところである。

現在、生徒数七百八十四名で教育目標の「人間性豊かで創造力に富み、たくましい実践力のある生徒を育てる」を達成するため本校独自の諸行事、活動を実践している。

 

一、つつじが丘と噴水

城跡外堀の土手一面に色とりどりに咲き誇るつつじ、校舎中庭の円形三段の大噴水は、生徒の心をなごませ情操を高めている。

二、生活のしおり

中学校生活全般の手引き書であり学校生活の充実向上のため年間生活の計画と毎日の反省ができるようにし、生徒の自主的行動を促している。

三、廃品回収と環境美化活動

生徒会が中心に毎月一回行う廃品回収は年間を通し全校生徒が参加している。また、城跡公園・通学路の清掃奉仕とつつじが丘の手入れは、豊かな心と奉仕の精神を培っている。

四、立志式

二学年を対象に伝統を継続し自覚と責任を促している。

五、部活動全員による会食

土曜日の昼食は、弁当持参で各部ごとに屋体に集まり楽しい会食となる。一週間の反省と次週の計画等和やかな雰囲気の中で話し合いをする。

 

昼食は部活の仲間と一緒に

昼食は部活の仲間と一緒に

 

わが校の誇り柔道部

−高校総体二連覇−

県立好闘高等学校

 

「自慢できることが三つ。生徒の服装、身だしなみが整っていること。次に校舎が明るくきれい、裏は好間川の流れと緑の山、学校全体が明るい雰囲気。三番目は部活動が活発なこと、特に柔道部は、過去十年県内では大体第一位で、全国でもベスト8を目指しています」これは三年の女子生徒が入社試験の面接で答えてきたものである。

特別の秘策を施したわけではない。ごくあたりまえの普通科の生徒たちに高校生活にいくつか鼠市乗りうるもの」を見出し充実した日々を送ろうとする意欲を持たせる努力を続けてきただけである。

そして、柔道部が精神的支柱になるよう願ってきた。

そういえば、放課後、カバンを下げた生徒が親しみをこめながら何人かずつ固まって柔道部の練習を眺めている。

野球部の打撃練習の前に、グラウンドで丸い体を走らせているダンプ集団、最高百二十五キログラムの重量級から五十五キログラムの軽量級までの三十三名。真剣な顔と姿からの迫力はさすがであるが、同時にある種のユーモアを醸し出していて微笑ましい。

道場に入って、綱昇り、柔軟・補強練習、打ちこみ(型づくり)、乱取りなど休みなく続く。正味二時間、したたる汗と燃える眼が印象的な青春の一コマである。

「部顧問の片寄先生は『集中力だ。短時間で能率的に鍛え、その中で強い精神力を身につけよ』と言います。ぼくも率先してやります」とは百十五キログラム重量級エース童顔主将のこと昼食は部活の仲間と一緒に

 

 

 


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