教育福島0128号(1988年(S63)01月)-008page
〔特集〕
昭和62年度福島県公立幼稚園・小・中養護学校
教職員研究論文入賞者決定
児童生徒一人一人に視点を当てた秀作が多数
本年度で十七回目を迎えた公立幼稚園・小・中・養護学校教職員研究論文募集には、県内各地の先生方から六十七点の応募がありました。(表1参照)
論文審査は、予備審査の後、去る十一月十三日(金)に、審査員の先生方を県庁にお迎えして開かれました。
審査は、論文一つ一つについて慎重に行われ、その結果、特選には次の四名の先生方が入賞されました。
《特選入賞》
○佐藤百合子教諭
(双葉郡浪江町立苅野小学校)「確かな読みの力をつけるために、言葉をどう取り上げればよいか」
○斉藤吉成教諭(福島市立飯坂小学校)「児童一人一人に郷土をみつめさせる実践の試み」
○長島健司教諭
(郡山市立大島小学校)「自然事亀の中から問題を見つけ、自ら解決でき、理科学習の楽しさがわかる児童を育てるにはどうしたらよいか」
○田村郡三春町立岩江小学校
(代表 校長 野村裕子)
「個性を生かす学習指導」
−自己学習力を育てるための個別化学習の推進−
また、入選として八点が選ばれました。(表2参照)
本年度、応募のあった論文には、児童生徒一人一人の個に応じた指導の在り方等、今日の教育課題を積極的に取り上げ、実践を通して児童生徒の変容をとらえようとする論文が多くあり、今後の実践研究の継続と一層の充実が期待されます。
次年度は、幼稚園、中学校、養護学校の先生方の積極的な応募を期待します。
《審査委員》
古関 富男(福島女子短期大学教授)
大澤貞一郎(福島大学教育学部教授)
樫村利道一(福島大学教育学部教授)
鈴木 健一(前福島市立福島第四小 学校長)
佐藤県教育長を中央に特選入賞された先生がた
表1 各教科、領域別応募者数一覧