教育福島0128号(1988年(S63)01月)-032page
あるとの考えに立ち、新しい授業システムのあり方を追求してきた。
○子ども一人一人が自分のこだわり、興味・腐心から自己の学習課題を選択する。
○自分の計画でVTRを見たり、資料を使ったり、教師に援助を求めたり、あるいは友だちと話し合ったり、グループで相談しながら自主的に追求する。
○課題追求に用いる教材も一人一人まちまちで、多様な学費材を用いて解決する。
○結果のまとめ方も多様で、自分の考えでまとめる。
ア、社会科における実践例
○ 五年「伝統的な工業」の学習この単元では、地域素材の教材化をはかり、「三春張子」を取り上げて、共通教材として伝統的な工業の内容について学習し、そこで身につけた力をもとに、自由課題に取り組ませることにした。
「三春張子」の学習計画は一人一人個別に立てさせ、追求も自己の計画によって展開していった。
実際に「でこ屋敷」(製作所)を訪ねて調べたり、自らも製作活動に取り組んだりしながら、今も伝統工業の製品づくりに取り組んでいる人々の苦労や生き方を具体的に学ぶことができた。
そして学習の後半では、自分の興味をもっている伝統的な工業製品を選択し、一人一人さまざまな学習材を使って課題解決に意欲的に取り組んでいった。
学習内容・方法・時間・場所の自由がある程度認められた中で、ビデオや映画、図書やプリント類、自分で集めた資料などを用い、一人一人個性的な学習を展開し、自分で立てた目標に向かってまとめ上げることができた。
昭和62年度 日課表
・土曜日は各学年「取りたて」を位置つけ、国語と算数科の系統的な学習に取り組ませることにした。
・教師の研修は水曜日と金曜日に位置づけ、完全な時間的な確保をはかり、T・T授業か効果的に実施できるようにした。
・上学年は週あたりの教科時数の関係からA・Bの週計画を作成し、2週をもってひとつのまとまりとし、全校的にA週、B週として実施している。
(時計を見て自分の行動を律するようになった。)
《本時の過程》 12月9日 3・4校時 90分