教育福島0129号(1988年(S63)02月)-018page
即した重点的な指導ができるよう、自校の年間指導計画を整備、充実する
(一) 全体計画との関連を図り、各学年別の指導の重点及び道徳の時間における重点内容を明確に押さえた指導計画とする。
(二) 児童生徒の発達段階に即し、発展的・系統的に指導が深められるよう指導内容の配列を工夫する。
(三) 主題名、ねらい、資料、展開の大要等の要件を具備した指導計画を作成し、積極的な活用を図る。
(四) 改善の観点を明確にして、日常の授業実践の反省記録を累積し、全教師の検討により、指導計画の整備、充実を図る。
三 主題のねらいを達成するために、適切な指導過程を組織し、道徳の時間の指導を充実する
(一) 主題のねらいを明確に押さえ、児童生徒の発達段階に応じた適切な指導過程を構成する。
(二) 郷土資料の開発に努め、資料を多面的に収集、選択、分析して児童生徒の実態に即した活用を図る。
(三) 適切な発問を工夫し、児童生徒がより高められた価値に照らして自分の生き方を見つめる(価値を主体的に自覚する)充実した授業の展開に努める。
(四) ねらいや資料の特質、児童生徒の実態に応じて多様な学習形態を工夫し、指導の諸方法の特色を生かして、深まりのある学習活動を展開する。
四 指導の効果を高めるために、評価について工夫する
(一) 常に児童生徒の道徳性の実態を把握するように努めるとともに、その評価の方法を工夫して授業改善に役立てる。
(二) 道徳教育の指導計画並びに指導方
法についての評価を工夫する。
特別活動
特別活動の教育的意義や価値を深く理解し、地域や児童生徒の実態を踏まえ、特色のある教育活動が積極的に展開されるよう、次の点に努力する。
一 人間的な触れ合いを深め、生き生きとした活動が展開されるよう、実態に即した創意ある指導計画を作成する
(一) 全職員の共通理解を十分図り、自校の教育目標の達成を目指した特色のある計画となるよう工夫する。
(二) 特別活動の各内容及び特質についての理解を一層深め、指導の方針を明確にして、体験活動の充実が図られるよう工夫する。
(三) 内容によって計画作成の段階から児童生徒を参加させ、発達段階に即して主体的な活動ができるよう配慮する。
(四) 観点を明らかにした評価計画を作成し、各活動が一層充実するよう評価・改善に努める。
二 児童生徒による自主的、実践的な活動が充実するよう指導法の改善に努める
(一) 特別活動の指導の基本方針について共通理解を深め、全職員による一貫性のある指導を進める。
(二) 教師と児童生徒、児童生徒相互の人間的な触れ合いを深め、望ましい集団の形成に努めるとともに、自主的、実践的活動が意欲的に展開されるよう工夫する。
(三) 各内容ごとに活動の過程や成果を絶えず反省・評価し、実態に即した指導ができるよう努める。
(四) 特別活動についての研修を現職教育の一環として位置づけ、全職員が特別活動の意義や特質について理解を深め、指導法の工夫に努める。
三 各内容ごとの重点
(一) 児童・生徒活動
(1) 学級会活動においては、話合い活動や係活動などの実践を通して、学級の諸問題等を主体的に解決できるよう援助・指導に努める。
(2) 児童会・生徒会活動においては、学校生活の諸問題について児童生徒自らに気づかせ、問題解決に当たるなど、自発的・自治的な実践活動を助長するよう援助する。
(3) クラブ活動においては、個々の児童生徒の趣味や特技を一層育てるように配慮し、自主性、社会性を養い、個性の伸長を図るよう努める。
(二) 学校行事
(1) 各行事のねらいを教育目標との関連から明確にし、地域の特色を生かしながら教育的意義・内容及び時期等について吟味し精選を図る。
(2) 各行事の実施に当たっては、学級会、児童会、生徒会活動との関連を密に、児童生徒を意欲的に参加させる手だてを工夫する。
(三) 学級指導
(1) 学級における児童生徒の生活や実態に密着した指導を計画的に行い、実際に生きて働く知識、態度、習慣の育成を目指すよう努める。
(2) 一人一人の児童生徒に対する指導や援助については、教育相談との関連を図り、小中一貫して計画的、継続的に適切に行う。
特に、中学校においては、適切な進路指導の充実に努める。