教育福島0129号(1988年(S63)02月)-021page
作文の時数を十分に確保する。
(二) 一人一人の文章表現力を高めるため、児童の実態を的確に把握し、指導目標を明確に設定する。
(三) 作品の評価や扱い方を工夫し、書く喜びを味わわせるとともに、評価が指導に生かされるようにする。
(四) 音声言語による表現力を養うため、的確な話し方を聞き方との関連において指導するとともに、朗読指導の充実を図る。
三 確かな理解力を高めるために、文章を正確に読む能力を養うとともに、読書生活の充実を図る
(一) 文字言語による理解では、文章の叙述に即して正確に文章を読みとる能力、態度を高めるよう指導を工夫する。
(二) 理解したことを表現に役立てるなど、「表現」との関連を考慮して指導に当たる。
(三) 音声言語による理解力を養うため、正確な聞き方に重点をおいて指導するとともに、音読指導の充実を図る。
(四) 読書生活を豊かにするため、教科書単元の発展としての読書等の機会を充実するとともに、学校図書館の利用を促すなど、読書の楽しさを味わわせる。
四 教材研究を深め、効果的な指導法を工夫するとともに、言語環境を整え、児童の言語生活の向上を図る
(一) 指導目標を明確にするとともに、指導内容を重点化し、ゆとりある指導の過程で、指導と評価の一本化を図る。
(二) 教材の特質や児童の実態に応じ、多様な学習活動を設定し、学習の喜びや充実感を味わわせるよう配慮する。
(三) 主体的な学習態度を育成するため、課題意識を高めるとともに、学習の仕方を身につけさせるよう指導を工夫する。
(四) 学校全体の言語環境を整え、児童の言語生活の向上を図る。
社会
小学校社会科の本質を捉え中学校との関連に留意して、児童の主体的な学習を促進することにより、教科ならびに学年の目標が達成されるよう、次の点に努力する・
一 地域、学校、児童の実態に即して年間指導計画を改善、充実する
(一) 学年及び単元相互の関連、学習の系統、発展を考慮して、単元配列や重点の置き方を工夫した計画とする。
(二) 作業的な学習やまとめ及び総括的な評価の時間を適切に位置づける。
(三) 指導計画改善の観点及び方法を明らかにし、日常の指導記録を累積して改善を図る。
二 基礎的・基本的事項を明確にし、社会的事象の教材化に努める
(一) 教科、学年並びに単元、小単元の目標を明確に把握し、指導内容の精選と重点化を図り、基礎的・基本的事項を系統的に把握する。
(二) 地域素材の教材化を図り、児童が興味、関心を持続させて学習できるようにする。
(三) 各学年で育成すべき能力や関心・態度を明確にし、指導計画に具体的に位置づける。
三 体験的な学習を重視するとともに、多様な指導過程や学習形態を工夫する
(一) 自ら学ぶ意欲を高めるため、体験的な学習や問題解決的な学習が充実するように、指導方法を工夫する。
(二) 観察、調査、表現活動等に充てる時間を確保するとともに、作業的な学習を十分行わせる。
(三) 個に応じた指導を工夫し、個別学習や小集団学習などを取り入れた学習を展開する。
四 学習資料を整備、充実し、効果的な活用を図る
(一) 地域の資料、視聴覚教材などの整備、充実を図るとともに、現有資料のリストを作成して年間指導計画に位置づけ、十分活用する。
(二) 適切な資料を選択し、効果的に活用して、社会的事象の意味を考える能力を育成する。
五 学習のまとめや評価を適切に行い、基礎的・基本的事項の定着を図る
(一) 学習のまとめを適切に行い、学習内容・方法の定着、適用を図るとともに、次時の学習への意欲を喚起する。
(二) 評価の場面、観点、手だてを明確にして適切な評価を行い、指導に生かすようにする。
(三) 児童の反応を的確に把握し、学習のつまづきや遅れがちな児童への配慮をして指導する。
算数
算数科の目標達成のため、児童の発達段階に応じて基礎的な知識、技能を確かに身につけさせ、数学的な考え方の育成が図られ、主体的に学習ができるよう次の点について努力する。