教育福島0129号(1988年(S63)02月)-023page
五 事故防止に努め、観察、実験が安全に行われるようにする
(一) 指導の要点を的確におさえ、観察実験の技能の習熟に努めるとともに、事故防止には万全を期する。
(二) 毒物・劇物・危険物(発火性・引火性薬品等)については、適切な保管・管理に努める。
音楽
音楽を愛好する心情の育成を目指し、児童の音楽的感性を大切にしながら個に応じた指導の展開に努め、音楽的諸能力を確実に身につけることができるようにするため、次の点に努力する。
一 音楽的諸能力を育てる指導が効果的に展開されるよう、指導計画の改善・充実を図る
(一)表現と鑑賞との関連ある活動を通して、児童が生き生きと学習に取り組み、基礎的・基本的諸能力が身につくよう、教材の選択・構成を吟味する。
(二) 児童の特性や学習の適時性を考慮しながら指導内容の重点化を図り、ゆとりある学習が展開されるような計画にする。
(三) 題材の設定に当たっては、「主題による題材」を中核としながら、系統的・発展的な指導が継続して行われるよう計画し、個々の題材について具体的な指導目標を設定する。
(四) 授業の反省と評価を適切に行い、創意を生かした指導計画に改善する。
二 児童が進んで音楽活動ができるよう、指導法の改善に努める
(一) 学習課題を児童とともに設定し、児童自ら音楽の美しさを追求する態度が育つよう指導の工夫に努める。
(二) 一人一人の音楽的感覚や能力を的確にとらえ、指導のねらいや到達目標を明確にして、児童が成就感を味わいながら活動できるよう工夫し、音楽的感性を育てるよう配慮する。
(三) 児童の主.体的な学習活動を促すため、学習形態の工夫や視聴覚教材の活用など、多様な授業の展開に努める。
(四) 表現及び鑑賞の活動では、単なる知識や技能の習得に偏ることなく、児童の創造性を助長し、楽しさの中で諸能力が身につくよう適切な指導助言に努める。
(五) 情意面を含めた反省と評価を絶えず行い、個を生かす授業の展開に努める。
三 生活の中に音楽的な雰囲気を醸成するように努める
(一) 音楽学習で培われた諸能力が、日常生活の場面で十分生かされるよう工夫する。
(二) 特別活動との関連を図り、諸活動に音楽の楽しさを生かして、和やかな雰囲気を醸成するよう配慮する。
図画工作
表現の喜びを味わわせるために、地域や学校の実態及び児童の発達段階や特性を充分考慮して、創意工夫をいかし充実して授業が展開できるよう、次の点に努力する。
一 意欲的な学習活動が展開できるよう、指導計画の改善・充実に努める
(一) 各学年の目標、内容を的確に押さえ、基礎的・基本的事項を指導計画に位置づけるとともに、指導内容の重点化と題材相互の関連づけを図る。
(二) 題材の設定に当たっては、指導分野に偏りがないように配慮し、意欲的に造形活動に取り組めるよう地域の素材や題材の開発に努める。
(三) 材料及び用具の使用に関しては、系統的・発展的に技能が身につくよう明確に指導計画に位置づける。
(四) 学習指導の計画・実施・結果を総合的・継続的に評価し、創意を生かした指導計画の改善に努める。
二 表現意欲を高め、表現や製作の喜びを一層深く味わわせる授業の展開に努める
(一) 児童の発達段階や造形的な見方・考え方・表し方を大切にして、基礎的・基本的事項が身につくよう題材ごとに指導内容の精選を図る。
(二) 一人一人が主題意識を持って意欲的に表現活動に取り組めるよう、発想や構想の段階を重視して指導助言・援助の仕方を工夫する。
(三) 造形的な遊びのねらいや内容についての理解を一層深め、児童が遊び方の工夫をし、造形活動の楽しさを味わうことのできるよう指導を進める。
合科的な指導についても積極的に取り入れるよう努める。
(四) 児童の発達段階に即した鑑賞指導ができるよう計画的に資料の収集に努める。また、表現と鑑賞の一体化を図り、表現意欲を高める指導法の改善・工夫に努める。
(五) 作品の評価のみに偏ることなく、自己評価や相互評価を工夫するなど、表現製作への意欲を高める個人差に応じた指導の改善に努める。
三 施設設備の整備、活用を図るとともに、美的な環境の構成に努める
(一) 施設設備を整備、充実するととも