教育福島0129号(1988年(S63)02月)-025page

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四 保健学習の充実と事故防止に努める

 

(一) 教材の精選と指導の重点化を図り計面的な授業の展開に努める。

(二) 教材研究、資料の収集、教育機器等の活用により、保健学習が魅力的なものになるよう努める。

(三) 施設、用具の定期安全点検の実施と潜在危険箇所の除去に努め、事故の絶無を期する。

 

中学校

−各教科の指導の重点

 

国語

言語の教育としての立場を一層明確にするとともに、表現力を高めるよう次の点を努力する。

 

一 国語力を養うための基礎となる言語事項の指導を充実する

 

漢字や語句、表記や文法等の指導を重視し、単元・題材・単位時間の指導計画への位置づけを明確にするとともに、効果的な指導を工夫する。

 

二 「表現」の指導を計画的に行い、特に文章表現力の向上を図る

 

(一) 作文を主とする指導計画を作成し、作文の時数を十分に確保する。

(二) 一人一人の文章表現力を高めるため、生徒の実態を的確に把握し、指導目標を明確に設定する。

(三) 作品の評価や扱い方を工夫し、書く喜びを味わわせるとともに、評価が指導に生かされるようにする。

(四) 音声言語による表現力を養うため、的確な話し方を、聞き方との関連において指導するとともに、朗読指導の充実を図る。

(五) 書写の指導に当たっては、国語科書写の立場を明確にして、指導計画を検討し、文字を正しく整えて美しく、しかも、速く書くことに重点をおいて指導に当たる。

 

三 確かな理解力を高めるために、文を正確に読む能力を養うとともに読書生活の充実を図る

 

(一) 生徒の実態に即し、読解技能の系統を踏まえ、文章を正しく理解し、鑑賞する能力と態度が確実に身につくよう指導内容・方法を検討する。

(二) 古典の指導については、古典に対する関心を高め、古典に親しむ学習の過程で、古文や漢文を理解する基礎が養われるよう配慮する。

(三) 音声言語による理解力を養うため、正確な聞き方に重点をおいて指導する。

(四) 読書生活を豊かにするため、学校図書館の積極的な利用を促し、読書の楽しさを味わわせる。

 

四 教材研究を深め、効果的な指導法を工夫するとともに、言語環境を整え、生徒の言語生活の向上を図る

 

(一) 指導目標の明確化と指導内容の重点化を図り、評価を十分生かした指導を展開する。

(二) 教材内容を指導事項とのかかわりで十分検討し、生徒の実態に即した、適切で多様な学習活動を工夫する。

(三) 生徒の主体的な学習を助長するよう、生徒の興味や課題意識を大切にして授業を展開する。

(四) 学校全体の言語環境を整え、生徒の言語生活の向上を図る。

 

社会

 

中学校社会科の基本的な構造と三分野間の関連、小学校及び高等学校との関連に留意し、生徒の主体的な学習を促進することにより教科ならびに各分野の目標が達成されるよう、次の点に努力する。

一 各分野の関連を図り、地域、学校、生徒の実態に即し、年間指導計画を改善、充実する

 

(一) 第一学年及び第二学年を通して地理的分野と歴史的分野を並行して学習し、その成果が公民的分野の学習に生かされる指導計画とする。

(二) 作業的な学習やまとめ及び総括的な評価の時間を適切に位置づける。

(三)日 指導計画改善の観点及び方法を明らかにし、日常の指導記録を累積して改善を図る。

 

二 基礎的・基本的事項を明確にし、社会的事象の教材に努める

 

(一) 教科、分野の目標と内容、内容相互の関連を吟味し、単元の目標を明確にするとともに、指導内容の精選と重点化を図り、基礎的・基本的事項を系統的に把握する。

(二) 地域素材の教材化を図り、生徒が興味、関心を持続させて学習できるようにする。

(三) 各分野で育成すべき能力や関、心・態度を明確にし、指導計画に具体的に位置づける。

 

三 生徒が主体的に学習に取り組めるよう、多様な指導過程や学習形態を工夫する

 

 

 


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