教育福島0129号(1988年(S63)02月)-032page
3)科学的な自然観を育てる。
(二) 各科目の学習内容の精選と構造化にあたっては、生徒の学習到達状況を的確に把握し、さらに、中学理科、理科1)、選択理科との関連を十分に配慮して行うように努める。
(三) 科目の履修にあたっては、幅広い選択が可能なように、多様な教育課程の類型を設けるとともに、生徒の実態に合った教科書の選択をするよう努める。
二 生徒の能力・適性等の多様化に対応ずるため、学習指導法の改善に努める
(一) 授業を展開するにあたっては、学習内容を明示し、生徒の到達目標を具体的に設定し、生徒一人一人がそれに迫ることができるように配慮する。
(二) 観察・実験を適切にとり入れるとともに、教材・教具の工夫・開発にうとめ、生徒が興味をもって積極的に学習に参加するように、指導方法を改善する。
(三) 教育機器の特性を十分に把握し、その適切な活用により、授業の活性化を図る。
(四) 生徒一人一人の学習が成立するよう、指導の個別化と学習の個別化に配慮する。そのため、一斉指導の他に、個別学習・グループ学習等の学習形態をとり入れるよう努める。
(五) 学習の評価にあたっては、認知面のみの評価にとどまらず、情意面・技能面を含め総合的に評価するように、その方法を研究する。
三 観察・実験にあたっては、事故の防止に十分に配慮する
(一) 観察・実験における基本操作の技能については、生徒各自が十分に習熟するように配慮する。
(二) 野外調査・採集等の実施にあたっては、予備調査を行うなどして、事故の防止に万全の注意をはらうように努める。
(三) 有害物質等の取り扱いについては、その使用法、使用後の処理等に十分に留意する。
保健体育
保健体育では、健康の増進と体力の向上を図り、心身の調和的発達を促す向上を図り、心身の調和的発達を促すとともに明るく豊かで活力ある生活を営む態度を育てることをねらいとしている。
このため、体育では、生徒一人一人に運動にした親しむ習慣を身につけさせることに重点をおき、保健では、主として健康の問題について科学的認識を高めることに重点をおいて指導することが大切である。
得に楽しい体育及び魅力ある保健学習の具現化を目指し、創意をいかした指導の展開に努める必要がある。
一 指導計画の改善に努める
○ 体育
(一) 総則の趣旨を生かして、学校における体育活動が有機的に関連し、調和を保つよう配慮する。
(二)指導内容は、地域や学校の実態及び生徒の能力・適性・興味・関心等を考慮して精選する。
○ 保健
(一) 総則の趣旨を生かし、学校の教育活動全体の中で具体的問題に即した実践的能力の発達を促すよう配慮する。
(二) 地域や学校及び生徒の実態に即し指導内容を精選し、内容相互の系統性や関連性を明確にし指導計画を立てるよう配慮する。
二 学習指導の改善・充実に努める
○ 体育
(一) 運動の特性や課題に応じた指導の充実に努めるとともに、生徒の能力や適性に応じた指導法を工夫し、個性や能力を伸長するよう努める。
(二) 学習意欲を高めるため、生徒の実態に即した目標を定めるとともに、評価の観点を明らかにし、自主的な・学習ができるよう配慮する。
○ 保健
(一) 生徒の健康に関する認識の実態を把握し、それを指導過程に十分生かすよう工夫する。
(二) 学習への興味・関心を高めるため資料や教育機器等の適切な活用に努める。
三 体力の向上に努める
(一) 学校の教育活動全体を通して適切な体育活動を行い、運動の生活化を促すよう努める。
(二) 体力つくりの意義と方法について理解させ、実践させるよう努める。
(三) スポーツテストを実施し、生徒一人一人の体力・運動能力に応じた適切な運動処方を工夫する。
(四) 施設・用具の活用を図るとともにその整備拡大に努める。
四 事故防止に努める
施設・用具の定期点検の実施と潜在危険箇所の除去に努め事故の絶無を期する。