教育福島0131号(1988年(S63)06月)-016page
されるところである。このような組織の中での連携や情報交換は校内研修の推進に大きな役割を果たしている。
(2) 推進計画
推進計画の立案に当たっては、前年度までの反省を十分に反映させることである。次の1)〜2)は、立案に当たての基本的な内容である。
1) 研修会の年間活動計画
2) 研修会の日程一研究推進委員会全体会、分科会、授業研究等一
3) 研修成果のまとめと評価一研究集録、報告書作成日程等)
4) 指導講師の来校時期及び指導助言内容
6) 予算措置と執行予定
次に実際の研究計画一二年間)の例を示してみる。一資料4・5参照)
3、研修を進める上での留意点
教職員の研修を進めるに当たってはすでに、学校の教育目標を達成するための活動であることを認識すべきであると述べたが、さらに次のことがらに留意しておく必要がある。
○ 教員全員で組織的に進めること。
○ 児童生徒の実態に即して具体的に進めること。
○ 継続的、発展的に進めること。
しかし、実際に進めていくうちに様々の問題が生じてくる。いくつかの学校での問題点をまとめてみると、
○ 児童生徒の実態把握が不十分である。
(資料4)A校における研究計画例(2年間)
第1年次
重度・重複障害児指導に関する基礎的理解を深め、実践の累積により、指導の手がかりをさぐり、研究課題の共通理解と焦点化をはかる。