教育福島0141号(1989年(H01)09月)-011page

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資料の収集、保存、活用の仕方や

諸調査の実施と検討を中心に、指導

の資料を整える。

5) 保護者研修部会

保護者を啓発し、意識の高揚及び

連携を図るため、計画的な研修会や

広報活動を行う。

 

六、研究の概要

 

(1) 進路指導全体計画の検討と改善

全体計画を見直し、改善した。検討に当たっては、次の点に留意した。

1) 研究推進全体図で、研究の構造を明確にする。

ア 地域、生徒の実態を踏まえる。

イ 県教委の重点施策や努力目標との関連を図り、今日の教育課題をとらえて研究できるようにする。

ウ 進路指導における生徒の望ましい生徒像を描き、指導を通してそれを目指させる。(資料1参照)

工 研究主題と各部研究のつながりが明確になるよう検討する。

2)進路指導全体計画の整備をする。

ア 進路学習の題材設定に当たり、「進路計画」を中心に据えた主題系統表を作成し、指導順序をはっきりとさせる。

イ 全体計画の整備により、進路指導と他領域の関連を押さえる。

(2) 生徒の意識の把握

生徒の意識から問題点を探り、指導後の変容と比較する。

1)進路計画の必要性、自分の特性の

理解、進路選択についての考え方、

進路相談、将来の進路の設計などの

意識を把握する。

2)一年後に調査し、指導開始時と比

較して、指導の結果を見る。

3)生徒の自己理解の深めさせ方と教師による生徒理解の進め方の研究

自己理解を深めさせることが、自分の特性を踏まえた進路の選択につながることから、中学校三か年を通してこの学習を進める必要があるとの認識に立ち、全体研究会で研修を深めた。

1)自己理解を主とする主題を系統的に配列して、指導時間を確保する。

2)生徒が主体的に取り組めるよう配慮し、進路相談を通して、自己理解を深めさせる。

3)授業の中で記録を累積させるほか、定期的に記入させるための記録表を作成する。同時に個人ファイルを持たせ、授業での資料とともにとじ込んでおかせる。

4)教師が生徒理解のための手順と内容を知り、日常の観察と結び付けて指導を行う。4) 目的意識育成に関する研究

望ましい進路の選択をさせるには、進路の学習を通して目的意識を育てることが大切である。そのための方法は

 

資料3 個人記録カード(記入例)

 

 

 

 


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