教育福島0189号(1995年(H07)09月)-032page

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年度より国庫補助事業)

モデル市町村の実施事業は、次のとおりです。

 

*モデル市町村事業について

実施事業(補助対象事業)

1) 生涯学習のまちづくり推進本部について(生涯学習推進組織の整備) 必須条件

2) 生涯学習のまちづくり推進事業 選択実施

*(ただし学習情報提供・相談によるまちづくりを含めて二つ以上を選択実施すること。)

ア 学社連携による生涯学習のまちづくり

イ 学習情報提供・相談による生涯学習のまちづくり

ウ ボランティアによる生涯学習のまちづくり

エ 学習サークルによる生涯学習のまちづくリ

オ 学習プログラム開発、実践による生涯学習のまちづくり

カ 勤労者の学習機会の拡充による生涯学習のまちづくり

キ 生涯学習を進める住民大会の実施による生涯学習のまちづくリ

ク 地域ぐるみの社会参加活動の実施による生涯学習のまちづくり

ケ 施設のネットワークづくりによる生涯学習のまちづくり

コ その他、各市町村の生涯学習推進に適切と思われる事業

 

1) 生涯学習のまちづくり推進本部について

生涯学習のまちづくり推進本部は、生涯学習に関する諸事業の総合的な推進を図るところで、そのメンバーは市町村教育委員会、市町村長部局で生涯学習関連事業を担当する部課、社会教育関係団体等の代表者、企業等民間教育事業所の代表者、学校教育関係者、学識経験者等で構成され、その事務局は原則として生涯学習・社会教育主管課(係)が担当しています。

2) 生涯学習のまちづくり推進事業

県内の各市町村では、生涯学習を推進するため数多くの事業を展開しています。

ここでは、平成五・六年度に生涯学習モデル市町村事業を実施した十七町村の生涯学習のまちづくり推進事業の中からそのいくつかを紹介します。

はじめに、「生涯学習を進める住民大会の実施による生涯学習のまちづくり」推進事業ですが、生涯学習の普及啓発に効果的なこの事業を実施した町村は圧倒的に多く十七町村中十六町村でした。この事業は市町村をあげての集会を開催し、各市町村の実情に即した生涯学習推進についての理解を広める講演会、研修会や学習成果の発表、作品の展示などを行うことを中心に生涯学習のまちづくりを推進するもので、梁川町では、今年が国体開催年でもあることからスポーツ分野の中央講師を招き、生涯学習講演会を開催しました。講師は、元五輪女子バレー選手の三屋裕子氏で、「いつも燃えていたい・バレーボールと私」と題した内容で、多くの町民へ感動を与えるとともに生涯学習の普及啓発に努めました。

「学社連携による生涯学習のまちづくり」推進事業は、学校の校庭、校舎、運動場などの地域住民への開放や開放講座などの事業の実践・研究を中心に生涯学習のまちづくりを推進するもので、川内村では小学校に「芽・実・YOU(メミュー)学級」を開設し、高齢者より耕作、植えつけ、施肥、除草、収穫について指導を受け、受講者たちが互いに協力し合い植物を育てる喜びを感じ取ることのできる事業を展開しました。また、矢吹町では、中学校のコンピュータ室を開放し、成人を対象とした初心者向けのパソコン教室を実施しました。意欲的な参加者が多く、参加者の希望により中級者コースの教室も開設し実施しました。

「学習プログラム開発、実践による生涯学習のまちづくり」推進事業は、地域の伝統文化や地場産業など地域の理解に関する学習プログラム、社会の長寿化に対応する学習プログラム、その他、人々の多様な学習要求に応えられる柔軟な学習プログラムなどの開発、実践を中心に生涯学習のまちづくりを推進するもので、船引町では中学生・高校生を対象としたボランティア養成講座を開催しました。これは前年実施したボランティア参加促進事業で良い成果をあげたことを踏まえ、更に継続性のあるものとして育成していきたいと考えたもので、子どもたちが自主性を発揮し真剣に取り組み、県内各地の仲間との交流を深め、多くの成果を納めることができました。

これら生涯学習モデル市町村事業の実施等により、本県の市町村における生涯学習推進組織の整備状況は、平成五年度末には五十三市町村、平成六年度末には十一増加し六十四市町村(全市町村の約七十一%)となり、それぞれの地域の特色を生かした生涯学習のまちづくりが展開されています。(表2参照)

次に、これらのモデル市町村の中から、平成六年六月に「生涯学習の町宣言」を行った田島町を紹介いた

 

 

 


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