教育福島0195号(1996年(H08)06月)-025page
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コンピュータと私
御代田光史
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コンピュータとつき合いだしてから、はや八年目になる。平成元年に大枚をはたいて一台目を購入した。
以前、ワープロを使ったことがあるとはいえ、当初分からない機能ばかりで、マニュアルを見たり、知っている方に聞いたりしてB5版一ページを作成するにも何時間もかかった記憶がある。現在は、昨年末に購入したウインドウズの搭載された二台目を主に使っている。
最近のコンピュータは、大変人に優しい。キーボードの使い方を知らなくてもマウス一つで操作できる。だから、低学年の子供たちも容易に使うことができる。
操作が簡単になったこともあるがそれを差し引いても子供たちの上達には驚くべきものがある。五年生の図工の授業で、「えほんらいたースクール」というソフトを使って週二時間ずつ三回にわたって絵を描いた。遅々とした進み具合で不安に思ったが、すばらしい作品が次々と生み出された。
恐いもの知らずというかそのチャレンジ精神には目を見張るものがある。一人の子供がある機能を発見すると、それが学級のみんなの財産として共有され、次々と自分の想像の世界を広げることができた。
昨年、機会があって情報化対応教育地区別研修会の講師を務めることとなった。何について学んで頂くか、また、暑いさなか参加して頂いた先生方に少しでも満足して頂けるものにできるか大いに悩んだ。
自分もそうであったように、説明よりも、数多く触れ慣れ親しんでいくしかないという結論に達した。しかし、先生方よりわたしの不勉強さと教えようとする気持ちの強さのあまり緊張してしまい後悔の残る研修となってしまった。しかし参加された先生方の感想に、有意義だったと書かれた先生もいらっしゃって、内心ほっと胸をなで下ろし、わたしにとっても意義深い研修となった。
コンピュータの世界は、実に速い流れで変化している。長く使っているからといっても、日進月歩の状況で進みつつある現在では、以前の情報も新しいものにとって代わられ、対応できなくなってきている。
わたしも使っている年月が長いだけでいまだに分からないことも多い。しかし、この原稿を作るのにもコンピュータは活躍し、わたしの仕事や生活の中では、もはやなくてはならない物になっている。これからも子供たちのために、また自分のために更に研鑽を積まなくてはと実感している今日この頃である。
(いわき市立小名浜第一小学校教諭)
仲間と開くコンサート
渡部絹子
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教師生活十四年目を迎え、中堅の立場となった現在、先輩の先生方からはもちろんのこと、二十代の若い先生方からも学ぶことは多い。その例として耶麻地区中教研音楽部会で恒例となっている「コンサート」の取り組みについて紹介したい。
音楽教師によるコンサートは、今年度で七回目を迎える。これは、七年前、大学を卒業したての若い先生方が、自分たちの勉強のためにも演奏会を開くことはできないものかと考えたことが発端となっている。
私も、二十代の頃はこの先生方と同じように、何らかの方法で演奏会のようなものができたらと考えていたので、出演したいとも思っていた。しかし、このコンサートの話が出た頃はすでに子育ての真っ最中であり、学校と家庭のことで精一杯であったので、出演は断念するしかなかった。
第一回目は、経費も出演者が負担し、計画から舞台関係まですべて出演者が行うという具合で苦労したが、二回目からは、喜多方プラザの自主文化事業の中で行うことができるようになり、プラザの応援をいただきながら、少しずつ良い状況の中でコンサートができるようになったそうである。そして、若い先生を中心に出演者も増え、内容もしだいに広がりのあるものとなっていた。四回目からは私も少しだけ参加することができたが、その時に取り入れた
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