教育福島0197号(1996年(H08)09月)-049page

文化の窓2)

抽象絵画の創造力

～想念がかたちになるとき～

FARBEYOND FORMS :16 abstract painters In Japan

9月14日(土)～10月20日(日)

今世紀に入って誕生した抽象美術は、第二次大戦後大きく開花し、絵画の主流を形成するまでに発展しました。抽象絵画の出現は、それまでの「絵画」の概念を超えて、主題や表現のうえで自由な創造行為を可能としましたが、また一方で、そもそも「絵画」とは何か、という問題意識を提起することとなりました。

この展覧会では、わが国の戦後の抽象絵画の代表的な作品を取り上げ、1)アクションとしての筆あと2)色彩とフォルム3)物質とマチエール4)行為の反復という4つのテーマに基づいて、「絵画」という問題に対する画家たちの真華な取り組みとその成果を探ります。「絵を描く」という行為の足もとを見つめ直し、抽象絵画の豊かな可能性を見ていくと同時に、難解というイメージで敬遠されがちな抽象絵画を、より身近に親しんでいただく機会となれば幸いです。

福島県立美術館

〒960福島市森合字西春山1番地

0245・31・5511

休館日:9/17(火)・24(火)・30(月)・10/7(月)・11(火)・14(金)

出品作家 (50音順)

浅間弥衛今井俊満オノサト・トシノブ

浅間彌生桑原盛行桑山忠明

斎藤義重白髪一雄杉全直

田中敦子難波田龍起元永定正

山口長男吉原治良李◆煥

観覧料

一般・大学生820(660)円