教育福島0200号(1997年(H09)01月)-015page
に応じた支援のあり方を明らかにする。
(3)研究の内容と手だて
1)規準の学年系統性の明確化
各学年の規準を洗い出すことにより、系統性が明確になり、基礎・基本の定着と学習内容の精選化・重点化がなされ、系統性を生かした学習活動の展開を図る。(資料1)
資料1 規準一覧表(一年)
2)年間指導計画の工夫
本校では、「誰でもできる書写指導」をめざして学習活動プラン(資料2)を単元ごとに作成し、効率的効果的な書写学習の展開を図る。
資料2 学年別活動プラン(単元全体構想図)
3)見通しがもてる学習活動の展開
学習の見通しをもたせるために導入に十分な時間を確保する。一、二校時をノーチャイムにし、時間の運用を図るとともに、授業内容の充実(規準を導き出すための課題作りや個に応じた学習計画表の作成)に努める。また、多様な練習用紙を準備し、自己学習の場の保障と児童の側に立つ学習活動の展開を図る。
4)評価の工夫
評価項目の観点を具体的に示したり、評価をくり返し行いながら効果的に学習が進められるように自己評価カードを作成する。
また、相互評価を通して、お互いのつまずきやよさについて話し合う場を設定する。
5)学習活動を支えるための工夫
一単位時間ごとに児童の学習状況を明確につかむための座席表を作成したり、「一人学び」の定着を図るために情意と技能の両面から見た書写カルテを作成する。
実態調査については、既習の単元や本単元に関するレディネスについて調べる。
そして、児童が授業の中で学び得た力を生活全体に生かす場(学校行事のポスターや看板作り、掲示物や発表など)を設ける。
四 研究の実際
(1)学習計画表作成による授業
導入に一単位時間を確保し、単元全体の学習への見通しを持たせる場を設けた。
そして、課題解決に向け『どのように学習を進めていけばよいか』という自分なりの方法について思考する