教育福島0209号(1998年(H10)02月)-016page
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事業概要
研究・研修の充実を目指して
教育センター
一 研修事業
平成十年度の研修計画は、学校運営や児童生徒の教育活動に支障がないように配慮して作成しました。
(一) 基本研修
基本研修は、新規採用教員対象の「初任者研修」(高等学校は一次・二次の二回)、教職経験五年教員対象の「経験者研修1)」、教職経験十年教員対象の「経験者研修2)」(前・後期の二回)があります。それぞれ二泊三日(経験者研修2)の後期は一泊二日)の日程で、新しい学力観に基づく教科指導を中心に、教育相談、教育経営、情報教育などを組み入れて、講話・講義、実習・演習や研究協議等を通して研修します。
研修の柱は、次の三点です。
○ 研修者それぞれが目的を持ち、その目的達成のために積極的に取り組める研修
○ 個人のライフステージに応じた課題や学校の課題解決に寄与する研修
○ 研修者の要望に配慮した参加型の研修
1) 初任者研修
教員としての基礎づくりを目指した内容で構成しています。
教科指導では、教科の本質や教科指導の基礎的な方法と技術を講義や演習を通して具体的に研修します。
教職の研修内容として、演習を通して基礎的な知識・技能が習得できる「生徒指導・教育相談」、初心者にも分かりやすいコンピュータの体験研修「情報リテラシー」などがあります。
2) 経験者研修1)
教員としての成長期であり、教科指導を中心とした研修を組んでいます。
教科の本質や教科指導の基礎的な方法と技術はもちろんのこと、教科指導上の新しい課題を取り上げ、その指導方法等について演習を通して体験的に理解する内容を組んでいます。
教職の研修内容には、学級、学年の経営と研修の在り方等を中心とする「教育経営と研修」があります。
3) 経験者研修2)
教員としての発展期であり、視野の拡大、教科・教職全般の深化がねらいです。
教職研修の「生徒指導・教育相談」は、中堅教員という立場を考慮し、学年経営の視点から迫ります。「情報教育」は、研修者の個人差とニーズに配慮したパソコン実習です。「全体講話」は、学校教育以外の社会にも視野を広げ、社会との連携を図ることから、社会貢献活動に関する内容を考えています。
(二) 専門研修
1) 専門研修2)
この研修には、実験・実習・実技・演習を行う教科関係講座、道徳関係講座、特別活動関係講座、教育方法関係講座、教育相談関係講座、登校拒否研修講座、環境教育講座、国際理解教育講座、情報教育関係講座があります。
教科の専門性の深化や時代のニーズと社会の変化に対応するものとして二十七講座を設けています。
平成十年度は、次の講座を名称変更及び新設し、内容の充実を図っていきます。
◇ 名称変更
○ 「小学校道徳教育実践講座」(旧小学校道徳講座)
○ 「中学校道徳教育実践講座」(旧中学校道徳講座)
◇ 新設
○ 「小・中特別活動実践講座」
○ 「高等学校理科講座[物理・化学・生物・地学]」
○ 「高等学校情報教育[パソコン入門]講座」
なお、「生徒指導講座」、「高等学校情報教育[教材作成]講座」は廃止となり、「高等学校芸術科[書道]実技講座」は、「美術・工芸」に科目変更になります。
2) 専門研修3)
この研修は、校種共通で、「学校経営A講座」「学校経営B講座」「教育研究法講座」があります。
学校教育全般にわたり、視野を広め指導力を高めるため、相談担当者とマンツーマンの形で課題・主題研究に取り組みます。
二 研究事業
教育センターでは、平成九年度に「『生きる力』としての『学力』を育てる学校教育の創造」を共通課題として設定し、プロジェクト等研究、部研究、個人研究の形態で研究を推進しています。
(一) 学校の活性化を目指す教員研修に関する研究
子どもたちに「生きる力」を育てることを基本とするこれからの学校教育の現状を踏まえ、教師の深い専門性に裏付けられた指導力、実践力を培う教員研修の在り方についての調査研究を推進します。
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