教育福島0213号(1998年(H10)09月)-046page

教育事務所発

〈わたしの学校・ぼくらの活動〉

　

会津教育事務所

〒965-0873　会津若松市追手町7-31

TEL　(0242)29-5483(代)

　

　

柳津町立久保田小学校児童による古典舞踊「高尾峯」

　

インターネットの学習利用

会津若松私立城西小学校

　

城西小は、会津若松市の西方に位置し、千百七十八名の児童が通う県内有数の大規模校です。

湯川を見下ろす閲覧室に、インターネットとテレビ会議を利用できるコンピュータが導入されたのは、平成九年の「こねっとプラン」参加がきっかけでした。一台の児童用端末で、各学級が自由に利用するというわけにはいきませんが、「できることから実践」を合言葉に、取り組んでいます。

　

　

テレビ会議での絵画鑑賞会

　

インターネットの学習利用のひとつに情報検索があります。個人や団体が公開しているホームページから、必要な情報を集め、学習に役立てるのです。雲の動きの観察や天体の位置予測に利用したり、各地の伝統工芸や史跡、環境問題を調べたりしています。

もうひとつの利用形態は、情報発信と交流です。電子メールを利用して、質問をしたり、交流学習を申し込んだりします。逆に、会津や学校の様子を給介している本校のホームページをご覧になった日本各地の学校や遠い国に住む子供たちから、同様の電子メールをいただきます。そこから交流学習に発展することもあります。交流学習は、電子メールとテレビ会議を使い分けて行っていますが、それぞれ一長一短があり、可能性を模索している段階です。

　

　

インターネットを利用した学習

　

本校では、情報教育の共同研究グループと、パソコン委員会の子供たちが軸になって、インターネットの学習利用を進めています。調べたり、オンラインで交流したりする体験を重ねた子供たちは、ネットワークを利用する楽しさと難しさを体感し、必要に応じて利用しようとする素地が育ちます。大切にしなければならないのは、機器の操作より、ネットワークを介した人と人とのコミュニケーションなのだと、教師も子供たちも実感し始めたところです。

http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/sc/josai-es/