教育年報1956年(S31)-021/73page

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4 旧指導要録の保管について
5 転入学した児童生徒の写の保管につ
 いて
6 「男、女」「都、道、府、県」等に
 ついて
―特に小、中学校関係事項―
7 A町のA校から転校して、B町のB
 校に転入学する児童生徒の旅行期間等
 の取扱いについて
8 小学校一年生が、病気のため四月四
 日の入学式に出席せず、四月未になっ
 て出席した場合の処理について
9 現在小学校三年生の某児が、小学校
 一年生の期間をA校に在学し、二年生
 の四月にB校に転学し、さらに三年生
 の六月一日にC校に転学したとする。
 この場合、B校からC校に送付すべき
 書類、およびB校に保存すべき書類数
 ついて
―特に高等学校関係事項―
10 課程名の記入について
11 出欠の記録について
12 「学習の記録」欄における出席時に
 と、出席停止、忌引等との関係につい
 て
13 単位を追加して履修した場合の単位
 数の記入のしかたについて
14 二箇学年以上にわたって履習した教
 科の評価について
15 二、三学年において、教科・科目名
 が新指導要録記載のものとちがう場
 合、どのようにしたらよいかについに
16 「部」の設置されている学校におい
 て、学校長の検閲を部長が代行してよ
 いかどうかについて
17 評定「1」を、すべて単位不認定と
 すべきかどうかについて
18 特別教育活動の指導時数について
19 「職業に関する課程」において、
 「学習の記録」欄の教科・科目を、各
 学校の教育課程に即して修正してよい
 かどうかについて
 なお、その後に寄せられた問題も多い
ので、小、中学校については研究集会を
通じ、また高校に対しては文書をもっ
て、三十一年度第三学期中に回答する予
定である。
四、研究学校の指定とその成果
 改訂指導要録の実践的研究を目的とし
て、白河市立白河第二中学校と東白川郡
鮫川村立鮫川中学校の二校を県教委の研
究学校に指定した。
 白河第二中学校では「教育評価と生徒
指導の実践」とい弓題目をかかげて研究
し、三十一年十一月九日に研究発表会を
行った。また鮫川中学校では、「評価と
記録の実際的研究」と題し、発表会は十
二月三日に行った。両校の研究は、県の
「改訂指導要録の手びき」を徹底的に研
究し、それにもとづく評価項目の具体的
内容を詳細に拾いあげ、それぞれの内容
について指導記録のとり方(記録用紙の
考案)、評価のしかた(基準、尺度等の
考案)、点数の集計の方法等、微に入り
細をうがった研究であった。県の「手び
き」を、かりに理論編とすれば、両校の
研究物はその実践編というべきものであ
ろう。
 両校の研究を通して、当課の得た結論
は、だいたいつぎのとおりである。
1 「手びき」に掲載した評価方法は、
 理論的にも実際的にも妥当なものであ
 ったこと。
2 しかし、評価の手続きに時間と労力
 がかかり、その点実際上困難がある。
3 したがって、今後は、 「手びき」の
 もつ理論的な正しさを失わずに、いか
 にして手続きを簡素化するか、この点
 についての研究が必要であること。
五、今後の課題
 右に述べた、評価手続きの簡素化とい
うことが、本県の教育評価において当面
している大きな問題の一つであるが、そ
の外にも問題は非常に多い。
 たとえば、学習の「評定」の項目と、
「所見」の観点との関係をどう調整する
か、評価項目の係数は現在のとおりでよ
いのかどうか、行動評価に妥当性をもた
せるための具体策はどうかなど、いずれ
も重要な問題である。
 これらの問題を解決する方法として、
さしあたり考えていることは、
1 三十二年二月に、福島県教育評価研
 究会と共催による「指導要録と評価法
 研究会」を開催すること。
2 三十二年度の研究指定校として、指
 導録要と評価を主題とするものを選定
 すること。
3 各教科関係の自主的研究団体に対
 し、評価法改善、特に係数についての
 検討を依頼すること。
 などである。
(注一)文部省通達三〇、九、十三「小
 学校、中学校および高等学校の指導要
 録の改訂について」
(注二)同右
(注三)県教育長通知三一、二、二一「改
 訂指導要録の実施について」
(注四)学校教育課「指導要録記入上の
 注意」
(注五)学校教育課「改訂指導の手びき」
第五節 教科書採択に関する施策をどのように
     講じたか
一、教科書研究施設の設置
1 設置の趣旨
 学校の校長及び教員並びにその他の
採択関係者のために、教科書・教師用
の指導書その他教科用の参考図書を備
えて、常時、教科書及び教科の研究が
できるようにするため設けられたもの

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