教育年報1956年(S31)-027/73page
を明らかにし、また指導の適正を期する
ための基礎とした。
○生徒指導の方針
○生徒指導組織表
○特別教育活動組織表
○特別教育活動指導の計画
○昨年度の反省及び本年度特に留意する
事項
◎昭和三十一年度高校入学者選抜学力検
査受検者中の不合者に関する現況の調
査
昭和三十一年三月、中学校卒業者につ
いて四月十五日現在で調査したが、その
結果は別表のとおりである。
問題は、就職できぬ者や、はっきりし
た目標のない者であるが、全県総計八十
四名を数え、地域によって数に開きが見
られることはいろいろな意味を含んでい
る。学校としては、在校生に対する影響
を考えることはいうまでもないが、実情
により適切な対策を講ずる必要が認めら
れた。
別表
就職、家業従事 受検準備中 その他 自宅より通勤 自宅外又は
遠隔地就職家業 小計 自宅 自宅外文は遠隔地 小計 就職できないもの はっきりした目標
のないもの小計 合計 男 70 126 142 338 130 122 252 19 14 33 623 女 67 50 235 352 58 121 179 13 38 51 582 計 137 176 377 690 188 243 431 32 52 84 1205 五、研究会
生活指導に関し教職員を対象とした研
究会の主なものは次のとおりである。
◎高等学校生活指導研究協議会
◇会期 七月九日(月)十日(火)
◇会場 福島女子高等学校
(全体会、第一第二部会)
福島商業高等学校
(第三第四部会)
◇参加者 各校二名以内
◇全体会
○夏期休業中における生徒指導について
学校教育課
○青少年対策の問題点について
婦人児童課
○石城方部における校外補導の組織と運
営について 石城方部代表
○研究発表 福島女子高等学校
・カウセリングについて
・特別教育活動について
◇部会
第一部会 「生徒の実態を把握し問題点
を発見するにはどのようにしたらよい
か」
第二部会 「純潔教育について」
第三部会 「特別教育活動における生徒
指導はどうすべきか」
第四部会 「進路指導について」
◎東日本生活指導研究協議会
文部省主催によるもので、全国を三ブ
ロックに分けて実施されたものである
が、本県からは、小、中高校学校長教諭
および指導主事等十六名が参加した。
◇会期 八月八日〜十一日(四日間)
◇会場 盛岡市盛岡第二高等学校
盛岡短期大学
◇研究主題
第一部会 「学校を中心とした校外指導
をどのように組織し運営したらよい
か」
第二部会 「教科以外の活動における生
活指導はどのようにしたらよいか」
第三部会 「特別教育活動における生活
指導はどのようにしたらよいか」
第四部会 「純潔教育はどのようにした
らよいか」
第五部会 「児童生徒の実態を把握し問
題点を発見するにはどのようにしたら
よいか」
◎研究学校発表会
生活指導に関する研究学校の研究発表
会に際し、その方部の教職員の参集をも
とめ、実際指導の参観ならびに研究協議
を実施した。
六、関係機関との協力
○児童福祉週間行事の実施について
福島県社会福祉協議会
五月五日〜十一日「児童憲章制定五周
年記念」として、福島県社会福祉協議会
を中心に、各種行事が計画されたが、そ
の計画ならびに実施につき協力した。
○第十二回青少年保護育成運動について
福島県青少年問題協議会
青少年保護育成運動および児童福祉週
間の行事についてその趣旨に沿い
1 児童憲章の普及徹底
2 青少年のための地域活動の促進
3 青少年の環境浄化
4 勤労青少年の保護育成
等につき、各種行事を通し、また直接指
導を担当してその実施に協力した。
○覚せい剤撲滅強調月間について
県覚せい剤問題対策推進本部
(1) 五月二十一日〜六月二十日
(2) 十月十一日〜十二月十日
三十年一月以来、県民運動を実施して
きたが、未だその弊害は絶滅するに至ら
ず、約七〇〇名程度のし癖者があるもの
と推定される。その趣旨を徹底し、絶滅
を期するため学校教育を通じての指導の
面を担当して協力した。
○その他
右の他、青少年映画委員会、交通道徳
協会等の各機関と連絡提携して指導の適
切と徹底とを期した。