教育年報1956年(S31)-030/73page

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◎盲ろう学校
 現有率が低いため、全部の学校を交付
対象校とし、学校規模を勘案して配分額
を決定した。
 昭和三十一年度充実計画状況(申請
時)は別表Uのとおりである。 三、学校図書館充実状況調査
 学校図書館法に基く充実状況ならびに
負担金の配分、実施等についての調査が
全国的に行なわれた。本県についても七
月二十三、二十四日の両日にわたり大蔵
省主計局監査官、事務官ならびに文部省
負担金関係事務官による調査があった。
この全国的調査の結果、各都道府県教育
委員会において、管下各学校の学校図書
館充実状況について確実に把握しておく
よう大蔵省側より強く要請された。
 このため、毎年度「学校図書館図書そ
の他充実状況一覧表」が作成されること
となり、文部省よりその様式について指
示があった。昭和三十年度分についての
調査による全県の集計結果は別表2のと
おりである。
四、今後の問題
 本県における学校図書館は、年を逐う
て充実されてきたが、これに伴う図書館
教育の向上ならびに学習活動への活用に
ついての研究の必要が認められてきてい
る。
(別表3)
学校/品目/事項 A学校総数 B学校の基準総量 C基準以下学校数 D Cの基準総量 E Cの年度末総量 F Eの不足率 D-E/B
小学校 図書 870校 786,313冊 753校 654,854冊 472,079冊 0.259
書架 18,361m 672〃 12,892m 8,513m 26.6〃
カードケース 35,991cm 745〃 28,362cm 9,918cm 62.9〃
中学校 図書 419〃 635,166冊 348〃 543,695冊 390,306冊 25.4〃
書架 16,585m 314〃 12,872m 9,105m 28.3〃
カードケース 28,936cm 332〃 22,364cm 6,242cm 61.2〃
高等学校 図書 71〃 242,259冊 38〃 104,557冊 88,276冊 7.6〃
書架 7,294m 42〃 3,682m 2,970m 10.9〃
カードケース 10,929cm 28〃 3,181cm 4,139cm 10.9〃
盲学校 図書 4〃 4,560冊 4〃 4,560冊 973冊 78.7〃
書架 206m 4〃 206m 40m 80.6〃
カードケース 4Hcm 4〃 411crn 411cm 73.7〃
ろう学校 図書 4〃 3,635冊 4〃 3,635冊 1,194冊 672〃
書架 97m 4〃 97m 19m 80.4〃
カードケース 126cm 4〃 126cm 108cm 46.0〃

昭和三十年度学校図書館充実状況
註 分校を一校とみた。
 昭和三十一年度の大きな研究活動とし
て「第七回東北地区学校図書館研究大
会」が県教委・県学校図書館協議会共催
のもとに福島市を会場として開催された
が、約七百名の参加者によって十月十二
十三日の両日にわたって熱心な研究協議
が行なわれて成果をあげた。
 全般的には充実度の向上に比して運
営・活用の面の研究がやや遅れているも
のと認められ、今後の問題として考えら
れなければならない。
 しかし、学校図書館に対する熱意と関
心は大きく高まりつつあり、施設設備の
充実に力をそそぐ学校が多くなり、運営
ならびに活用の面の研究意欲が廃り上っ
てきていることは喜ばしいことである。
第一一節 理科教育振興法による事業をどう実施
     したか
 理科教育振興法に基く理科教育設備費
補助金は小・中・高・盲・ろう各学校を
対象とし、二分の一国庫補助法として昭
和二十九年度より施行されているが、理
科教育への関心の向上と設備の充実とが
相まって本県理科教育は振興しつつあ
る。
一、昭和三十年度決算状況
1 決算状況
 交付決定額の九割を前金払として先に
支出し残額一割については実績報告書の
提出後審査の上支出した。決算総括表は
別表一のとおりである。
(別表一)
 昭和三十年度 理科教育設備費補助金に係る決算総括表

希望校数 対象枚数(中心対象校) 一校当り補助額 学校種別補助 設置者負担額 事業決算総額
千円 千円 千円 千円
小学校 121 60(21) 一般50 中心50,000-100 3,747 3,985 7,732
中学校 102 45(19) 一般80 中心80,000-150 4,618 4,742 9,360
高等学校 25 103 2,575 2,575 5,150
盲学校 2 35 70 70 140
ろう学校 1 43 43 43 86
133 11,053 11,415 22,468

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