教育年報1956年(S31)-040/73page

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質的にも大きな成果を示している。
 ねがわくば、とれら青年の芸術文化活
動の正常な発展のため、各地区の音楽家
文学者・美術家等―特に各小・中・高
のそれぞれの担当教師が、温い援助を惜
しまないようねがいたいし、そういうか
たちで進んでいる地区は、確かに立派な
成育をみているのが現状である。
 とかく偏在しがちな都市・農村文化の
跛行的現象は、中央、地方両文化の交流
と共に、より強くは農村独自の創造文化
の在り方如何にあるように思われる。
 幸いにして本県各地に点在する芸術文
化団体、個人の活動は、このための大き
な支柱となりつつある。たとえば、この
ため、F・M・C合唱団を依嘱しての移
動音楽会や美術巡回展をこころみ、好評
裡に成果をおさめた。
 なお、子供会を中心とする児童文化活
動については、湯野小・二本松小・中な
ど、すぐれたものがあり、特に本年度は、
二本松小が、全国表彰をうけている。
第七節 視聴覚教育
一、昭和三十一年度努力目標
1 郡市単位による地域フィルム・ライ
 ブラリーの結成促進。
2 視聴覚教育指導者の育成
二、今日までの歩み
名   称 利用系統 所 在 地 代 表 者 年間予算 フィルム購入費
        千円 千円
1 安 達 学・社 二本松町公民館 片野孝平 二五四    九二〇
2 相馬地方 学・社 鹿島公民館 志賀清人 七四二    七〇〇
3 石城地区 学・社 平第三小学校 新家芳美 一、六五八 一、二八〇
4 相馬市 学・社 市教育委員会 鈴木久義 三五八     二一
5 猪苗代町 町教育委員会 武藤忠衛 四八〇  
6 塩川町 学・社 塩川町公民館 村岡実  
7 岩瀬郡 学・社 県教委出張所 柴四郎 三一〇    三三〇
8 勿来市 植田小学校 園部一己 一一〇    二三〇

1 昭昭三十一年中に結成されたライブ
 ラリー
 なお今年度中に結成されると予想され
るものに田村(学・社一三〇万円)東白
(学・社九〇万円)郡山(学・社一一〇
万円)があるのでその総予算は一八一〇
万円、フィルム購入費一、○○○万円と
なるが、新潟県に比較すると未だその半
分にもみたない状況である。
2 "新しい教育映画をみる会"実施
(1) 新作教育映画研究協議会(四回)
 ○飯坂町(二、二九約一二〇〇名参加)
 ○平市(六、一八約六〇〇名参加)
 ○喜多方市(九、三約五〇〇名参加)
 ○白河市(一一、二〇約三〇〇名参加)
(2) 三十一年度教育映画祭(二回)
 ○富岡町(一一、二五約五〇〇名参加)
 ○保原町(一一、二七約八○○名参加)
(3) 郡市単位による新作映画試写会
3 視聴覚教育指導者の育成
(1) 社会教育、学校教育関係者による映
 写機の操作技術、学習指導法の講習会
 を安達郡ほか県内十ケ所に実施
(2) 警察官関係者の指導講習会
  各管内一名充約四十名、警察学校に
 おいて三日間講習(七日)
(3) 福大視聴覚教育講習会(二回)
  教員志刑者の有志八○名に対して二
 月中旬講習会を行う。
(4) 県下視聴覚教育研究大会(十月)
  学・社一体となっての視聴覚教育研
 究大会を喜多方市小・中・公民館を会
 場として開催、参加者約七○○名特に
 会津方部視聴覚教育振興のため非常に
 有意義であった。
4 フィルム・ライブラリー連絡会が設
 立された。
 県内各地域フィルム・ライブラリー相
互の連絡と協力を図るため、連絡機関の
必要ありの声が県内各方部より起り自主
的に各ライブラリー、あるいは設立準備
中の地域に呼びかけ六月中旬吾妻荘に集
会を催し(参加者七〇名)"福島県フィ
ルム・ライブラリー週絡会"が設立され
各ライブラリーの予算書、フィルムリス
等の交換、ライブラリーの組織と運営上
の諸問題について話合った


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