教育年報1956年(S31)-048/73page
導の手引"の指導資料を作成配布により
これが強化をはかり、さらに県警察本部
との共催により救急法の講習会を実施し
た。
その成果については、過去の教師中心
による画一的な技術指導から、児童生徒
の自主的な生活課題解決という学習に改
善され、漸次向上のあとが認められる。
しかしなお水・交通関係による事故がた
えない現状にあるので、安全教育の基盤
を、正課体育時において一層の指導を強
化する必要がある。
一、高等学校学習指導要領伝達講習
会
期日 五月十一日、十二日
場所 県立郡山女子高等学校
講師
福島大学学芸学部教授 佐々木等
県教委事務局保健体育課長 鈴木勝枝
〃 指導主事 鈴木武雄
〃 主事 深井一三
日程
|
9.30 |
10.00 |
12.00 |
13.00 |
15.00 |
16.00 |
第一日 |
受付 |
開講式 |
講演(人間形成としての体育) |
昼食 |
伝達講義(体育篇) |
質疑応答 |
第二日 |
講義(体育管理) |
伝達講義(保健篇) |
昼食 |
質疑応答 |
閉講式 |
参加者 県内高等学校体育教員八六名
二、学校体育実技講習会
学校体育の指導においては、学習の効
果をあげるため、体育実技の研修は極め
て必要なことであるので、主として小・
中学校体育関係教員を対象に県内五ケ所
において本講習会を開催したととろ地教
委並びに校長会の絶大な協力により極め
て有意義に終了することができた。
実技の研修は直接学習指導に役立つと
ころ大なので、将来とも年々本講習会を
経続してほしいと、各方部から希望意見
もあるので、内容を十分検討して実施し
て行きたい。
1 期日会場
6・8、9 原町市立原町中学校
6・11、12 平市立平第一小学校
6・15、16 郡山市立郡山第五中学校
6・18、19 会津若松市立第三中学校
6・26、27 東白川郡棚倉町立棚倉中
学校
2 講 師
福島大学学芸学部助教授 西間木リツ
県教委事務局保健体育課長 鈴木勝枝
〃 指導主事 鈴木武雄
〃 主事 深井一三
3 日程
|
9.30 |
9.40 |
11.00 |
12.00 |
13.00 |
15.00 16.00 |
第一日 |
受付 |
開講式 |
講義(体育理論) |
徒手体操 |
昼食 |
(男)巧技 |
(女)リズム運動 |
第二日 |
講義 |
球技 |
昼食 |
(男)巧技 |
質疑応答 |
閉講式 |
(女)リズム運動 |
4 参加者
原町会場 一六二名
若松会場 二〇八名
平 会場 二二〇名
棚倉会場 一二三名
郡山会場 一三四名
計 八四七名
三、救急法講習会
昭和三十年度に引き続き、本年も県警
察本部の絶大な協力により、県教委事務
局共催による本講習を開催したところ、
時宜に適したもので、救急法の重要性を
認識し、非常に好評を博し、さらにその
成果は、受講者が救急法を活用して人命
を救った事例もあり、有意義なものであ
った。
1 実施期間
六月四日〜八月八日
2 場所
各警察署管内小・中学校(三五校)
3 受講者数
男子教員 八六八名
女子教員 二五三名
4 講師
県警本部教養課体練係長 山崎正司
各警察署長 各警察署救急法指導員
5 講習内容
講義 救急法について
実技 人工呼吸法(ニルセン式)
止血法。
四、保健体育研究学校の指定
昭和二十九年、三十年と二ケ年間、研
究指定校を設置した成果は、環境の整
備・施設の充実はもちろんのこと、学習
指導法についてもすばらしい成長をと
げ、各地区のモデル校として本県体育の
振興に大きく役立ったので、本年度は新
規に小学校五校、中学校四校、高等学校
二校を保健体育研究校に指定した。
研究内容は、共通テーマとして
○小学校
1 学習指導法の改善
2 健康安全の指導強化
○中学校
1 学習指導法の改善
他は学校の現状に応じた独自のテーマを
設定して、研究実践することにした。
この研究実践にあたっては、まず各学
校において、学習指導要領を徹底的に研
究しなければならないし、児童生徒や地
域社会の調査はもちろんのこと、さらに
施設の充実や、環境の整備のために、地
域社会の理解と協力を得なければならな
い。これらの困難を克服するためには、
あくまでも自主的な活動と努力が要望さ
れてくるのであるが、研究発表当日に
は、各学校とも地教委はもちろんのこ
と、市町村関係者、PTA婦人会等が多
数出席、指定校を中心に当地域の体育関
係者による研究討議を熱心に傍聴された
事実をもっても、いかに各学校が、地域
における保健体育の認識と強力体制を高
めるのに努力されたかがうかがわれ、内
容の充実とともに学校体育振興上大きな
意義が認められる。
各学校の研究実践の成果については教
育委員会月報により報告したので、ここ
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