教育年報1956年(S31)-053/73page

高郷村荻野ボート場)秋季大会(平、内
郷、常磐、磐城、勿来市、四倉町、好闘
村)において実施した。特に秋季大会
は、あらゆる意味で成功したと思う。こ
の成功の理由としては、何といっても地
元事務局の方々の努力の賜と思う。
　従来の大会の企画として挙げられるも
のは、広範囲に亘った会場との連絡であ
る。
　刻々成績が事務局に連絡された点は、
大会運営が、スムーズに行くと同時に一
般観衆にスポーツの認識を新たにした点
で、大いに貢献したと思われる。
　また各開催地の屋内競技場における禁
煙の実施である。公共の施設を利用する
場合の愛護心は、このような機会に、最
も効果的に指導できるものであるし、各
スポーツ行事も成果を挙げ得るし、スポ
ーツの"よさ"も、一般大衆より認めら
れるものと思われ、今後どしどし、実行
したいものと考える。大会事霧局として
この点につき、生きた教育という面から
非常に努力を払い、従来の殻を脱したと
いってよい程、好成果を挙げたと思う。
　県体も回を重ねること九回になったが
今後は、その記録向上は申すまでもな
く、県下各地にある立派な体育施設の利
用について考慮を払いたい。
2　第十一回国民体育大会
　第十一回国民体育大会は、兵庫県下に
おいて開催され、夏季大会は、水泳競技
が西宮市、漕艇相生市、秋季大会は陸上
競技、ホッケー、バトミントン、弓道、
卓球、柔道、バスケット、ラグビー、山
岳を神戸市、バレー、ソフト、姫路市、
射撃、馬術、ボクシング、宝塚市、相撲
重量挙、尼崎市、自転車、軟式庭球、野
球、明石市、体操、サッカー、西宮市、
レスリング、西脇市、剣道、赤穂市、フ
ェンシング、竜野市、庭球、芦屋市、ハ
ンドボール加古川市にてそれぞれ開催さ
れた。　　　　　　　　　　　　　、
　本県からは、監督以下二百余名参加し
種目総合成績は、天皇杯十四位、皇后杯
二十一位となったり
　しかしこの成績は、本県としては、必
ずしも満足すべきものではない。
　今後は、各関係機関と協議の上、レベ
ル向上に努力せねばならない。
　特に県体、国体を通じての反省事項と
しては、各種目に一段の充実向上は示し
てはいるが、とかく古豪の活躍に比して
本県スポーツ界の中心となるべき新鋭
高校生の不振である。
　この点については、県体育協会、県高
体連、県中体連等の指導にあたられる者
の絶えざる研鐵と努力を要望したい。
第六章　教職員福利厚生
第一節　公立学校共済組合の現況と事業の概要
　公立学校共済組合は、国家公務員共済
組合法により全国の教職員を組合員とし
て設立された法人で、組合員相互の救済
を目的とし、法定の諸給付をなすことを
その主たる業務としている。全国で七〇
万余の組合員と一一三万余の被扶養者が
この法の保護をうけている、福島支部の
三二年一月現在の組合員数は一八、六六
〇名、被扶養者数は二九、三八四名であ
る。
　次に昭和三十一年度福島支部の事業概
要を記す。
1　短期給付
　この給付は、組合員及び被扶養者の医
療、分娩、保育、埋葬、休業及び罹災に
対する給付である。
年間支出
　給付金(二〇七、○○○件)
　　　　　　二〇一、一五八、○○○円
年間収入
　組合員掛金八五、九三四、○○○円
　地方公団体
　　　負担金　八六、○○○、○○○円
　本部回送金(不足金)
　　　　　　　二九、二二四、○○○円
　註　短期給付及び長期給付欄の数字
　　は、三〇年度決算による数字である
　　ので、三一年度は若干の増減があ
　　る。
2　長期給付
　この給付は、甲種組合員(講師、助教
諭等)の退職、廃疾に際して、組合員叉
はその遺族に対して、年金叉は一時金を
支給する給付である。
年間支出
　給付金(八一〇件)
　　　　　　　二六、七六六、○○○円
年間収入
　組合員掛金　一六、四一三、○○○円
　地方公共団体負担金
　　　　　　　二四、○二七、○○○円
　なお一時金は支部において給付するが
年金は本部において給付し、地方公共団
体負担金は全額本部送金することになっ
ている。
5　福祉事業法
　第六三条により、組合員の福祉増進を
図るため、次の事業を行っている。
(1)　保健福祉事業
　(イ)海の家山の家の開設
　　　開設期間三一年七月一〇日より三一