教育年報1957年(S32)-013/71page
2)盲ろう学校
教員 事務職員 合計 備考 教諭 助教諭 講師 養護
教諭寮母 小計 備 考 事務
職員雇 傭人 小計 退職 1(1) 2(7) 5(0) (1) 1(1) 9(10) 1 1(1) 10(11) 転補 5(3) (1) 5(4) 1(0) 1(0) 6(4) 新採用 3(3) (1) (1) 1(0) 4(5) 教諭のうち
小学校から11(0) 1(0) 5(5) 任用替 4 1 5 5 合 計 13(7) 2(8) 5(1) 1(2) 2(1) 23(19) 1 2 3(1) 26(20) ( )内は31年度末異動件数
第二節 研修体制をどのようにして強化したか
研修体制はどのように強化されたかを
述べる前提として、まづ、どのような指
導上の努力をしたかを述べよう。
昭和三十一年度に文部省が実施した学
力調査結果や児童生徒の相つぐ事故の発
生などにかんがみ、この対策を必要とし
たので、地方教育行政の組織および運営
に関する法律にもとづく県教育委員会の
責任にもとづき、昭和三十二年度努力事
項(昭和三十二年二月二十五日付通達)
・教育課程編成上の留意事項(昭和三十
二年二月二十七日付通達)・集会行事の
調整(昭和三十二年三月一日付通達)の
三通達をそれぞれ市町村教育委員会に示
し、県教育委員会と協力してこの徹底を
はかるよう要請した。
教育課程と行事調整については別に節
を改めて述べるので、努力事項について
つぎに述べる。
一 学校教育指導上の努力事項
本年度は、従来の努力事項が指導関係
だけのものであったものを改め、管理関
係のものをもふくめ学校教育課として、
学校教育各般の努力事項を盛込んだ。
さらに、内容は、従来各学校の努力事
項設定の参考資料的性格であったのを改
め、県教育委員会として徹底をはかりた
い事項と各学校が努力事項を設定する際
の参考資料とを別に示した。これによっ
て、いっそう努力事項の浸透をはかり、
各学校における努力事項設定の便をはか
った。
昨年度の反省にもとづき小・中・高等
学校協議会の意見を徴して、つぎの四項
目を努力事項とした。
1 学校管理・経営の改善
2 学力の充実
3 生活指導の徹底
4 教職員の資質の向上
なお、この徹底をはかるため、指導行政
においてはつぎの点に留意することにし
た。
1 学校管理・経営の改善
イ 学校訪問(高等学校・盲ろう学校
・小中学校)による総合的指導の徹
底
ロ 行事調整の実施
ハ 学習指導要領および各種通達等基
準的事項に関する研究の促進
2 学力の充実
イ 各学校における教育課程の検討
ロ 学習指導過程の合理化に関する指
導の徹底
ハ 研究学校を中心とする実際的研究
の推進
3 生活指導の徹底
イ 各学校における道徳教育の計画お
よび指導法の検討
ロ 学級(ホーム・ルーム)経営の刷
新に関する指導の徹底
ハ 個人指導・校外生活指導に関する
助言の徹底
二 新に設置された高校生徒指導主事
を中心とする地区生徒指導態勢の確
立
4 教職員の資質の向上
イ 各学校における現職教育に関する
指導の徹底
ロ 自主的研究団体等の主催による研
修行事に関する指導の徹底
二 認定講習・各科学習指導法講習会
等の充実
二 指導の組織
本年度の本庁および出張所の指導組織
は前年と同様であった。出張所における
学校教育指導のための現場教員の委嘱者
は、勤務の過半数は所属の学校の授業を
担当しなければならないので、管内学校
の指導は徹底を欠く憾みがあった。
生活指導強化のため県下五地区に生徒
指導主事を設置し、高等学校教諭をもっ
てあて、実験学校として所属学校の研究
を深めるとともに管内高等学校の指導に
あたらせた。
三 各種研究団体との共催による研
究会講習会の開催状況
「別表一」のとおりである。これが開
催にあたっては、行事調整の趣旨に則
り、主として土・日曜日をもってあてた
のであるが、参会者も多く、まじめに研
修したので、その効果も大きかったと思