教育年報1957年(S32)-029/71page
(別表2) 昭和32年度産業教育振興事業経費 (単位千円)
事 項 所要
経費所要経費の内訳 国庫負担金 地方負担金 学校法人
負担金都道府県
負担金市町村
負担金高等学校産業教育施設費 15,669 5,223 10,446 0 0 高等学校産業教育設備費 28,500 9,500 19,000 0 0 一般設備費 25,500 8,500 17,000 0 0 研究指定校設備費 3,000 1,000 2,000 0 0 計 44,169 14,723 29,446 0 0 中学校産業教育研究指定校設備費 2,700 1,350 0 1,350 0
(別表3)
昭和32年度高等学校産業教育設備充実経費
(単位千円)
課程別 課程総数 対象課程 所要経費 農 業 36 21 6,450 工 業 24 18 13,800 商 業 16 8 1,440 水 産 4 3 1,950 家 庭 30 15 3,060 短産分校 36 5 1,500 その他 4 1 300 合 計 150 71 28,500
(別表4)
昭和32年度高等学校産業教育施設充実経費の割当
(単位千円)
課程別 対象
課程数工事
面積(坪)構造 所要経費 工事費 事務費 計 農 業 5 153 木造 4,502.20 ― ― 工 業 5 204 〃 6,008 ― ― 商 業 1 30 〃 840 ― ― 水 産 1 100 〃 2,968 ― ― 家 庭 2 33 〃 969.8 ― ― 計 14 520 〃 15,288 381 15,669
3 研究指定校の充実
本年度は昨年度農業・工業・家庭課程
を指定したので商業課程のみで、方部別や
学校の実態を考慮して平商業高等学校を指定した。
中学校については、予算が昨年度の五割増となり、
九校の研究指定校を方部別や学校の実態等を考慮
して別表5のとおり指定し、研究と併行して施設・整備
の充実に努めた。
(別表5) 昭和32年度産業教育研究指定校充実経費 (単位千円)
校 種 学 校 名 研究期間 経費 高等学校 平商業高等学校 昭和32・33年の二か年 300 〃 安達高等学校針道分校 〃 600 中学校 信夫郡大森中学校 昭和32・33年の二か年 300 〃 安達郡玉井中学校 〃 300 〃 郡山市第五中学校 〃 300 〃 会津若松市第一中学校 〃 300 〃 河沼郡笈川中学校 〃 300 〃 耶麻郡山都第一中学校 〃 300 〃 田村郡飯豊中学校 〃 300 〃 平市草野中学校 〃 300 〃 相馬郡金房中学校 〃 300 計 3,600
二、所見
以上昭和三十二年度の実施状況について述べた
のであるが、各項目ともそれぞれ計画通り実績を上げ
本県産業教育振興のため寄与したことはまことに御
同慰にたえないところである。
しかし施設・整備とも全国水準に比較して著しく低位
にある。特に高等学校産業教育整備費のうち一般整
備費が本年度をもって打ち切りにされたことは、かえす
がえすも残念である。今後少なくとも全国水準に上げる
ためには、純県費によって充実する以外方法がないので、
年次計画をたてて全国水準まで持ってゆきたい。
なお施設・設備の活用の点であるが、幸い産振法によって
充実したにもかかわらず、実験実習費の不足によって
じゅうぶん活用されていないところがあるのは遺憾にたえない。
今後施設・設備の充実と併行して実験実習費の確保のため
さらに努力してゆきたい。
最後に中学校研究指定校についてであるが、指定校は産
振法施行以来いまだ本県中学校の一割に過ぎないが、い
ずれも、地域の忠心校として非常に成果を上げている現状
にかんがみ、さらに指定校の増加を願ってやまない。