教育年報1957年(S32)-048/71page
核性疾患を有す児童生徒実態調
査中間結果
(昭和32年11月30日現在)
項目 学校別 患者数 発見の動機 身体検査により 小学校 706 中〃 317 未就学 高校 56 計 1079 自覚症状により 小学校 188 中〃 81 未就学 32 高校 16 計 317 そ の 他 小学校 30 中〃 24 未就学 高校 1 計 55 有疾病者数 肺 結 核 小学校 958 中〃 396 未就学 25 高校 79 計 1458 肺外結核 小学校 41 中〃 16 未就学 8 高校 1 計 66 計 小学校 999 中〃 412 未就学 33 高校 80 計 1,524 療養状況 自宅療養 小学校 626 中〃 248 未就学 22 高校 40 計 936 入院治療 小学校 81 中〃 69 未就学 17 高校 12 計 179 そ の 他 小学校 107 中〃 26 未就学 0 高校 12 計 145 医療兼教育施設が
出来た場合
入所希望の有無無条件で入所を希望 小学校 254 中〃 65 未就学 9 高校 12 計 340 希望しない 小学校 164 中〃 101 未就学 8 高校 21 計 294 条件により希望する 小学校 108 中〃 35 未就学 4 高校 9 計 156 福島市立福島第三中学校 阿部セツ
郡山市立郡山第一中学校 鈴木礼子
郡山市立郡山第三中学校 斎藤倫子
須賀川市西袋中学校 鈴木クニ子
磐城市立小名浜第一中学校 小野孝子
健康優良校
東白川郡棚倉町立棚倉小学校
河沼郡湯川村立笈川小学校
※白河市立白河第三小学校
※安達郡安達村立渋川小学校
福島市立福島第三中学校
伊達郡川俣町立川俣中学校
相馬市立磯部中学校
なお、吾妻正邦君は全国十位の中に
選抜された。
三 結核性疾患を有する児童生徒実態調
査
結核は児童生徒の慢性疾患中、患者
の将来並びに周囲に最も大きな影響を
与えるものであり、疾病による長期欠
席の主な原因となっている。これにつ
いては早期に適切な措置を行う必要が
あるので、先ず県内全児童生徒に対し
実態調査を行った。中間結果として
(主に学校定期身検査による有所見者
数)左の数個を得た。
この対策の一つとして、治療と学習
を併せて行う養護学級を県立大野病院
内に設置し、長期の慢性疾患に悩む子
供達を収容することとなった。開設は
昭和三十三年四月の予定である。
四 学校伝染病予防対策
インフルエンザヴィールス東京A57型
と称ずる新しい菌によるインフルエン
ザが、全国的流行の一環として六月中
旬から十二月まで県内各地に流行し、
学校では非常な勢で集団発生を見た、
臨時休業や学級閉鎖による授業時間の
損失は報告あったもののみでも約四、
四〇〇時間にのぼっている。
この予防については、たびたび通ち
ょう等をもって指導し学校においても
概ね適切な措置がとられたと思うが、
顕著な効果は見られなかった。臨時休
業や学級閉鎖をする場合の最も効果的
な時期や日数については確実な資料が
ない状況なので現在設置学校につき調
査を行っている。
その他はとくに重篤な疾病の発生は
なかった。
昭和32年度学校伝染病発生報告数
種別\学校別 幼稚園 小学校 中学校 高等学校 盲ろう
学校計 インフルエンザ 3 158 57 1 2 221 麻疹 1 1 流行性耳下腺炎 2 2 赤痢 5 5 1 11 疑似日本脳炎 1 1 ヂフテリヤ 4 2 6 猖紅熱 1 1 2 註 インフルエンザは臨時休業又は学級閉鎖を行った学校の
み麻疹、流行性耳下腺炎は集団発生した学校のみをあげた。