教育年報1962年(S37)-073/169page

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 とを目的とする会合であるが,この日,関係学校の校

 長,教頭,分校主任など約150名が参集した。

  県教委から所管事項の説明があり,つづいて5人の

  方々の研究発表があった。その後研究協議を行ない

  それが終って,文部省初等中等教育局初等教育課長

  補佐奥田真丈氏の「小規模学校の経営について」と

  題する講演があった。

3 文部省研究指定校発表会

 本年度は,大沼郡金山町立玉梨小学校が指定され,

「へき地学校における学校経営について」の研究がなさ

れた。同校は会津線終点川口町よりバス15分の地にある

が,教育に対してたいへん熱心な地域社会に支えられ,

教育環境の整備,学習指導の改善など非常に行き届いた

学校経営がなされている。

 学級編制は1,2年複式をふくむ5学級で,校長はじ

め教員5名が協力して研究にあたった。とくに地域の実

態,児童の実態を客観的な方法で科学的に把握し,学校

経営の近代化,学習指導の効率化の方向にまでこまやか

な配慮がなされていることには感心をする。

 この学校の学習指導におけるテレビやシンクロファッ

クスの活用,能力別カリキュラムの編成などの研究は,

今後の進展に大きな期待がかけられる。

4 複式学級社会学習指導計画例説明会

 文部省で開催したこの説明会の,本県における伝達説

明会である。本年は次の2方部で行なった。

  9月13日(木) 東白川会場 棚倉小学校

  9月26日(水) 耶麻会場  喜多方小学校

 いつもへき地関係の研究会において,重要な関心事は

「複式学級における学習指導をいかにして効果的に行な

うか」にあり,その点からして,複式学級における同単

元指導については,参会の先生方もきわめて熱心に聴講

され,質疑応答などもたいそう活発に行なわれた。

 東白会場では,今回の改訂案では,学習指導要領に示

された各学年ごとの目標を,当該学年で達成するたてま

えのように見られるが,近接2こ学年の目標を一括して

2年間にそれを達成する考え方ではどうかなどの意見が

出された。

 耶麻会場では,複式指導計画例が全学年について示さ

れたことは心強い。これをもとにして,各管内で基準と

する指導計画をさらに作成するようにしたい,などの話

し合いがなされた。

 第9節 特殊教育

1 盲学校,ろう学校

 盲,ろう学校については,福島,郡山,会津,平にそ

れぞれ4校あり,校舎も新築され,今後も増築や,施設

設備の充実に努力中である。

(1) 福島県ろう教育研究会

 ○期 間  昭和37年5月26日

 ○会 場  県立平ろう学校

 ○内 容

  1) 公開授業  小学部9 学級中学部4学級

  2) 研究協議

   ・ 授業時数の取り方について

   ・ 指導領域について

   ・ 実態調査と次年度の研究について

(2) 第10回東北盲学校,ろう学校文化体育大会

 1) 趣 旨

   東北盲学校聾学校が隔年一堂に会し,文化面の発

  表と体育競技とを行ない,その向上につとめるとと

  もに障害克服の意欲をたかめ,あわせて学校相互の

  親睦に資するものとする。

 2) 主 催

   福島県教育委員会  福島市教育委員会

   財団法人青鳥会   東北盲,聾学校生徒会連盟

 3) 主 管

   福島県立福島盲学校  福島県立福島聾学校

 4) 後 援

   福島県体育協会   福島県盲聾教育研究会

   東北盲聾教育研究会 東北盲聾学校長会

   福島県高等学校体育連盟

   福島県盲聾学校連合PTA

   福島民報,福島民友,NHK,ラジオ福島

 5) 期 日

   昭和37年7月23日(月)7月24日(火) 2日間

 6) 日程及び会場

月日 区分 午前
学校名 開始時間 種  目 会場
7.23 文化の部 盲学校 8.30 開会式 教育会館
9.00 演技開始
(点字,珠算)
聾学校 8.30 開会式
9.00 演技開始
(おはなし,律唱)
体育の部 聾学校 10.00 開会式 福島女子高校
10.30 競技開始
(卓球)
7.24 体育の部 盲学校 7.30 入場式 信夫ヶ丘
8.00 開会式
聾学校 9.00 競技開始
(陸上競技)


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