教育年報1962年(S37)-074/169page

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区分 午後
学校名 開始時間 種   目 会場
文化の部 盲学校 1.00 演技開始
(弁論,音楽)
教育会館
聾学校 1.00 演技開始
(舞踊ダンス)
体育の部 盲学校 1.00 競技開始
(相撲)
県営相撲場

2 福島県立養護学校

1 はじめに

 独立校舎建築中は郡山市富田支所の会議室を借用し,

校長以下9名の職員で創設事務を始め,学校運営上の基

本的事項を定める一方,肢体不自由児教育のあり方を研

究し,備品の購入計画,今後の増築計画等に着手する。

その間,在籍児童の家庭訪問,関係父兄に対する学校の

内容説明会,入学児童の健康診断等を行ない建築の完成

を待った。

 昭和38年1月10日,本校第1回の入学生47名を迎え,

 寄宿舎および学校の活動をはじめる。

2 昭和37年度の主なる事業

(1) 全県的な家庭訪問

 在籍児童45名を対象として全職員手分けの家庭訪問

指導を行なう。学習結果を折返し学校宛提出すること

にしたが16名が提出されただけに終る。訪問先きには

床についたつきりの者,脳水腫にやむ者,やっとはっ

て歩く程度の者など,目にあまるものだった。

 3〜4年前から療護園への入所を希望しているが,

いまだに入いれないと嘆く父兄が多かった。

(2) 地区別説明会

 県内5カ所で説明会(肢体不自由児を持つ父兄対象)

を行なう。各会場とも盛況であり,養護学校と肢体不

自由児施設との関係を解明することができ,また肢体

不自由児をもつ親の意見を直接きくことができ,大き

な収かくだった。ここでも施設や学校への切なる入所

(入学)希望が述べられた。

(3) 入学児童(寄宿舎収容)の健康診断

 県下で入学希望者(寄宿舎希望)は65名あったが,

医師の健康診断生活能力調査等入舎について判定の結

果47名(寄宿舎46名通学1名)を許可することにし

た。その結果は次の通りである。

 (イ)年令別児童生徒

数\年令 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18
5 10 1 3 4 8 5 2 1 3 2 1 45


 註 許可後事情により2名就学せず

 (ロ)出身地別児童生徒

出身地 福島市 伊達郡 安達郡 安積郡 郡山市 須賀川市 岩瀬郡 白河市 西白河郡 東白川郡 石川郡 大沼郡 河沼郡 耶麻郡 喜多方市 相馬市 内郷市 磐城市 平市 相馬郡 石城郡   合計
3 4 3 3 2 5 4 1 2 2 1 1 3 1 4 1 1 1 1 1 1   45


 (ハ)病類及び障害部位別児童,生徒

数\部位\病類 脳性小児マヒ 骨髄性小児マヒ 股間接脱臼 骨髄後彎症 節萎縮症 骨髄炎 くる病 胸推カリエス 顔貎痴呆 不明 合計
四肢 両下肢 右上下肢 左上下肢 右上肢 右下肢 四肢 両下肢 右下肢 左上下肢 左下肢 両下肢 左下肢 両下肢 両下肢 右下肢 両下肢 体幹両下肢 両下肢 両下肢
計  9 5 5 4 2 1 1 4 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 4 45


 註 同上中二重(言語)障害児童生徒数12名(26.6%)


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