教育年報1962年(S37)-096/169page
(イ) 内容 地域改善のための土壌,養畜,果樹などに
ついて
4) 効果 各校の協力,農協の支援によって多大の成果
をあげた。今後この講座の充実が,青年教育上大切で
ある。なお,文部省委嘱の講座を県立東白川農商高等学校
で実施したが,これまた大きな成果があった。
9 実験青年学級の委嘱
1) 趣旨 進み行く社会の要請および人口動態の現状に
かんがみ,青年学級改善方策試案にもとづく青年学級
のあり方を研究し,青年学級刷新充実策の検討に資する。
2) 委嘱青年学級(16学級)
信夫村青年学級
霊山町農業青年学級
東和町中央青年学級
熱海町中央農業青年学級
岩瀬村青年学級
田島町家政青年学級
会津若松市第2青年学級
西会津町野沢地区勤労青年学級
本郷町本郷青年学級
白河市中央青年学級
鮫川村青年学級
石川町中央農業青年学級
船引町農業青年学級
磐城市小名浜理容青年学級
大熊町農業青年学級
鹿島町農業青年学級
3) 研究課題
ア.年少青年を対象とした学年制(昼間制)と学習内容
イ.年長青年を対象としたコース制と学習内容,方法の
研究
ウ.定時制高校その他教育機関との提けいによる運営の
研究
エ.職業教育についての研究,とくに企業内,職種別青
年学級の管理運営についての研究
オ.学習方法(視聴覚教具教材などの利用による)の研究
4) 予算執行額 各1万円 16学級分
5) 効果 青年学級改善方策試案にもとづく学級運営に
自信を深めるとともに,学習内容につき資料を得,今
後の青年学級指導に役立てることができた。
第3節 成人,婦人教育
1 PTA研究集会
1) 目的 PTAが子どもの健全な育成をはかるため
に,生活指導のあり方ならびに会員相互の教養活動,
他の機関団体との連けいをどのように推進すべきかに
ついて研究協議し,PTA活動の充実振興に資する。
2) 期日,会場,参加者数
期日 会場 参加者数 6月21〜22日 福島県婦人会館 246名
3) 講師 横浜甲立大学教授 田代元弥
4) 参加対象 PTA教養活動部委員,校外補導委員,
市町村教委社会教育主事
5) 内容
ア.実践発表
(ア) 成人教育活動の実際 笈川小PT4
(イ) 校外補導活動の実際 薫小PTA
(ウ) PTAと関係機関団体との連けい
大笹生小PTA
イ.協議事項
(ア)子どもの健全な育成をはかるための生活指導につ
いて。
(ア)PTAの校外補導はどうあるべきか。
(イ)家庭教育はどうあるべきか。
(イ)会員相互の教養活動を促進するために。
(ア)学校を場とした教養活動をどうすすめればよいか。
(イ)部落(町内)を場とする教養活動をどうすすめ
ればよいか。
(ウ)PTAの民主的な運営と活動の充実めために。
(ア)教育委員会,公民館及び関係団体との連けいは
どうあるべきか。
(イ)民主的な運営組織と活動方法はどうあるべきか
4) 効果 青少年の生活指導,校外補導さらに会員相互
の教養活動に強い関心が高まり,PTAの役割が確認
され,社会教育関係団体として,教育委員会,公民館
との連けいについて反省が加えられ,連絡提渇した青
少年補導,成人教育活動がすすめられるようになった。
2 成人教育研究集会
1) 目的 成人を対象とする学級,講座の当面する諸問
題とそのすすめかたについて研究協議し今後の成人教
育の振興に資する。