教育年報1962年(S37)-097/169page
2) 期日,会場,参加者数
期 日 会 場 参加者数 7月4〜6日 福島県積慶寮 117名
3) 講師 文部省社会教育官 諸井三郎
4) 参加対象 市町村教委社会教育主事,主事補,
公民館主事,成人教育関係指導者。
5) 内容
ア.研究主題
「効果ある成人学級,講座はどのようにすすめたらよ
いか」を主題とした。
イ.講義「成人教育の推進と今後の課題」
ウ.事例発表
(ア)成人学級の運営
郡山市民学校,常磐市労働文化講座,福島市余目老人学級
(イ)婦人学級の運営 原町市大瓮婦人学級
エ.分科会による研究協議
「成人男子を対象とした成人学級,講座について」そ
の運営方法,管理の問題,成人学級,講座と社会教育
行政のありかたに関する分科会と,「婦人を対象とし
た学級,講座」の運営と,社会教育行政のあり方を考
える二つの分科会を構成し研究協議した。
6) 効果 市町村の社会教育主事等関係者が成人教育の
問題点について共通の立場で研究し,その改善,発展
の方策について理解が深まり,公教育における成人の
学習組織と学習計画が樹立されその活動が活発にすす
められるようになった。
3 婦人指導者講習会
1) 目的 現在の社会の変ぼうの中で,婦人会のもつ役
割に検討を加え,役立つ婦人会として民主的な運営方
法と,活動内容についてよりよい方向を研究し,指導
者としての資質の向上をはかる。
2) 期日,参加者数(出張所ごとに開催)
期日 参加数 期日 参加数 信夫 7.23 181 両沼 8.3〜4 276 伊達 7.9〜10 140 西白 7.15 346 安達 7.9〜10 210 東白 7.31 100 安積 7.17〜18 140 石川 7.19〜20 119 岩瀬 7.9 150 田村 7.7〜8 91 南会 8.5〜6 138 石城 8.8〜9 137 北会 7.17〜18 103 双葉 8.2〜3 117 耶麻 7.19〜20 127 相馬 8.3〜4 258 計 2,610
3) 内容
研究主題「現代社会における婦人会の役割」
ア.婦人会はなぜ必要か。(意義と役割の再検討)
イ.民主的な運営,組織とは
(小集団,委員会,役員組織など)
ウ.家庭,社会に役立つ婦人会活動とは
(計画と実施方法)
以上のテーマを実践報告,分科会,全体会によって
進められた。
4) 効果 本年度は16出張所管内別に開催され,参加
対象者も多く,地域の実態に即した運営をおこない,
内容の深まりと進歩がみられた。なお中堅幹部の出席
が多く,今後の婦人団体活動の発展に期待されるもの
が大きい。
4 婦人の国内研修
1) 目的 県内の婦人団体,婦人学級および婦人教育関
係者を京都府,滋賀県に派遣し,その地域における婦
人に関する教育,文化,産業,生活,団体活動等につ
いて実地視察,研究調査をおこなうとともに,その地
域の婦人との交歓などをおこなうことにより社会的視
野を広め,郷土社会の振興に役立つ知識,技能を修得
し,もって婦人の資質の向上,ならびに明るい社会建
設に寄与することを目的とする。
2) 期日 派遣地域
37.10.5〜12(8日間)京都府,滋賀県
3) 参加者 12名(引率者2名を含む)
4) 視察調査地ならびに内容
調査地 内容 京都市 〇京都府在会教育一般「京都市婦入会の状況調査 〇京都市内教育,文化施設見学 長岡町 〇長岡町婦人学級活動状況調査 大津市 〇滋賀県社会教育一般状況調査 〇滋賀県婦人会館運営組織調査 甲賀町 〇甲賀町婦人会,総合社会教育行政状況調査 〇甲賀町製薬会社見学 長浜市 〇長浜市婦人学級の状況調査 飯坂町 〇事前研修 〇事後研修
5) 効果 先進地の社会教育行政者ならびに婦人教育関
係者との交歓,共同研究により,各参加者のもつ研究
テーマの究明に得るところ多く,研修後は各地域の婦
人教育活動に活用し,その波及的効果は極めて大きい。
5 婦人学級生大会
1) 目的 県下の婦人学級生が一堂に会し変りつつある
社会の進展に即した婦人の学習活動,とくに婦人学級
の現状とその問題点をたしかめあい,学習の成果をい
っそう高めるための具体的な方向を見出し,婦人教育
の推興をはかる。