教育年報1962年(S37)-139/169page

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  ・児童の反応の確かめと効率的なフィードバック

  の必要性

  ・より多くの児童を学習に参加させる(学習の個

  別化)ための留意点

  ・望ましい学習指導法の組織化における授業の流れ

  ・きめの細かな教材研究の重要性

(イ) 第二回オリエンテーション

(ア)期日 昭和37年9月3日

(イ)内容

 〇研究教材の選択

 実験学校の研究員が,国語,社会,算数,理科のう

 ち各人1教科を研究教科として選択し,研究教科部

 会をつくった。

 〇研究教科部会

 各研究教科部会ごとに,研究所員が作成した学習指

 導案を中心に,第一回オリエンテーションの内容を

 具体的に検討し,授業への実践のレディネスを高めた。

 〇授業への実践

 昭和37年12月までは,研究所員作成の指導案によ

 り,研究教科の授業を行ない昭和38年1月からは実

 験学校研究員が指導案を作成して授業を行なった。

 なお,研究所員は9月中毎週二度,10月からは毎週

 一度実験学校を訪問し,授業参親,授業者との研究

 討議,授業の実践を通して研究を行なってきた。実

 験学校訪問の回数は下記の通りである。

9 10 11 12 1 2 3
回数 8 7 4 4 4 10 3 40


(5) 望ましい学習指導法の組織化の研究における授業の

 流れ

 1) 予習課題の設定

  授業の最終段階で,次時に学習することがらを児童

 にわかりやすいように表現した学習課題を設定し,そ

 の学習課題を児童が学習しやすいように分節して予習

 課題を設定する。そしてさらに,この予習課題に能力

 相応に取り組めるような学習の方法をつけてやる。

 2) 課題の確認

  前時に設定された学習課題の予習課題,そして学習

 の方法を確認させることによって,本時のねらいを明

 確にさせる。

 3) 学習してきたことの発表

  児童が自主的に予習してきた内容を発表させ,児童

 のレディネスをつかむとともに,児童に問題点を意識

 させる。

 4) 共通課題の設定

  児童の反応を類型的につかみ,各反応類型から問題

 点を引き出し,本時のねらいに即して整理し,修正

 し,補充して共通課題を設定する。

 (5) 共通課題の解決

  設定された共通課題を,集団学習や個別学習を通し

 て解決させ,児童が自主的に学習してきた予習課題の

 結果の誤りを正し,理解を深め,その過程で学習の方

 法を身につけさせる。

 6) 本時のまとめ

  本時の授業の流れ―考えてきた筋道―をふり返っ

 て,学習課題,予習課題にかなった共通問題の解決を

 したかどうかを確かめ合わせ,考えの筋道をたどりな

 がら,学習内容や方法を定着させる。

 7) 次時の課題設定

  本時の学習の流れから,次時で学習する流れを予想

 し,次時の学習課題や予習課題を設定する。そして,

 課題に即してすべての児童が能力相応に取組めるよう

 な学習の方法をつけてやる。

(6) 研究授業と研究会

 1) 研究授業

  研究授業は各教科輪番で月一度は必ず実施し,研究

 授業前に研究テーマならびに研究授業で取り扱う教材

 の説明を行ない,研究員全員が授業を参観し,同日の

 放課後に研究所員と実験学校研究員の全体研究会をも

 つことを原則として,下記の通り実施した。

 ア 第1回研究授業

  日 時 10月 9日 火曜日 2校時

  授業者 渡辺紀位教諭

  社会科 6年 小単元「文明開化」

  研究テーマ  予習課題のとり上げ方と授業の必然

          的な流れとしての予習課題設定の方法

 イ 第2回研究授業

  日  時 11月12日 月曜日 3校時

  授業者 佐藤栄覚教諭

  国語科 4年 「風船物語」

  研究テーマ  児童の考え合いを高める学習

 ウ 第3回研究授業

  日  時 12月12日 水曜日 4校時

  授業者 小柳昭三教諭

  理  科 6年 「金属の性質と利用」

  研究テーマ  学習課題・予習課題が本時学習から

          どう提出されるか

 エ 第4回研究授業

  日  時  1月24日 木曜日 3校時

  授業者 杉内正典教諭

  算数科 3年 「かたちしらべ」


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