教育年報1962年(S37)-140/169page
研究テーマ 本時の学習過程の必然的に流れとし
て次時の学習題を設定したか。
オ 第5回研究授業
日 時 2月12日 火曜日 3校時
授業者 市川敏夫教諭
国語科 6年 「日本のことば」
研究テーマ 学習の方法をどのようにして身につ
けさせるか。
同 日 4校時
授業者 渡辺紀位教諭
社会科 6年 「世界の国々の結びつき」
研究テーマ 児童の認識過程・思考過程を
(アナライザー使用) ふまえた発問のしかたをどう
するか。
カ 第6回研究授業
日 時 3月 6日 水曜日 3校時
授校者 高柴二郎教諭
理 科 4年 「食えん水」
研究テーマ 予習課題のとりあげ方と設定のしかた。
同 日 5校時
授業者 高橋秀夫教諭
算数科 5年 「整数と小数」
研究テーマ 同
2) 研 究 会
ア 第一回研究会
期 日 12月27日 木曜日
研究テーマと協議事項
・望ましい学習指導法の組織化における授業の流れ
・学習指導案の作成について
・第2学期の研究の反省
イ 第2回研究会
日 時 3月25日 月曜日
研究テーマと協議事項
・昭和37年度の研究の反省
・昭和38年度の研究計画
(7) 県教育委員,教育長の実験学校訪問
1) 県教育委員の訪問
期 日 昭和37年12月12日(水)
訪問者 今泉修二委員,太田緑子委員
安達出張所主任,村越庄太
2) 教育長の訪問
期 日 昭和33年 2月12日(火)
訪問者 県教育長,大槻文夫
県教委学校教育課指導係長 長谷川寿郎他指導主事
安達出張所長,鈴木九二八他指導主事
5 学力の要因としての教育的条件
(1) 研究の目的方法
昭和36年度全国中学校一せい学力調査による本県の男
子・女子の学力を,全国における相対的な位置づけを通
してその実態を明らかにし,また学力調査にあらわれた
教科毎の成績と教育条件票にある教育諸条件との関連を
追究し,学力向上のための指針をみいだすことを目的と
した研究である。
学力と教育諸条件との関係の追究にあたっては,個人
的,生活的な要因のような教育的以外の要因については
等質化されなければならない,それらに関する資料がな
いから,地域類型別に処理することによって,生活的な
要因の同質化をはかり,他の要因につい七は何等の考慮
もはらうことなく,学力と教育諸条件とり関連を検討す
ることにした。
(2) 調査項目
これについては,昭和37年10月発行の紀要44にて報告
したが,その主な項目を次にあげる。
1) 教科別,男女別の平均得点
・平均点・学年別学力偏差値
2) 地域類型男女別,教科別の到達率
・2年の成績 ・3年の成績 ・2年と3年の成績
の関係
3) 教科の領域別,男女別の到達率
・国語,社会,数学,理科,英語の分野領域男女別
成績
4) 学校単位の成績
・地域類型別学校平均点の分布
・地域類型別の教科相互の相関
5) 教育的な諸条件
・学校規模,学級規模と学力の相関
・高校進学希望率と学力の相関
・教科別教員の専攻度と学力の関係
・教科の授業時数
・教育費と学力との相関
・設備―理科,図書―と学力との相関
6) 教育条件相互の組合せと学力との関係
・学級数と他の教育条件
・同じ地域の同じ学級数の学校間の教育条件
7) 個人的条件と学力との関係
・個人的条件と学力との関係
(3) 教科別・男女別の平均得点
地域領型相互の学力と差があることが明らかにされた
今日,全国平均の成績と県の平均の成績とを比較するこ
とは妥当でないが,一般によく尋ねられるので男女別の
各教科の平均得点と相対的な位置を知るため標準偏差お
よび本県のそれに対応した平均得点とから男生徒と女生