教育年報1962年(S37)-141/169page
徒それぞれの学力偏差値を算出した。
1表 地域類型別・教科別・男女別の素点による成績
国語 社会 数学 理科 英語 平均 標準偏差 変異係数 平均 標準偏差 変異係数 平均 標準偏差 変異係数 平均 標準偏差 変異係数 平均 標準偏差 変異係数 国 男 56.0 20.9 37.3 54.8 22.1 40.3 65.1 21.1 32.4 60.5 19.1 31.6 66.2 23.5 35.5 女 58.1 20.4 35.1 46.9 20.1 42.9 62.9 19.8 31.5 54.3 16.7 30.8 70.2 20.6 29.3 県 男 48.8 20.6 42.2 46.9 21.1 45.0 57.5 20.3 35.3 55.2 18.4 33.3 56.9 23.5 41.3 女 50.6 20.0 39.5 39.5 17.8 45.1 55.8 18.8 33.7 49.6 15.2 30.6 62.3 21.3 34.2 国 男 60.6 19.7 32.5 57.6 21.8 37.8 59.2 22.7 38.3 57.1 19.8 34.7 64.1 22.1 34.5 女 60.8 18.7 30.8 49.6 19.3 38.9 55.1 21.6 39.2 49.1 17.5 35.6 66.2 19.7 29.8 県 男 53.3 19.9 37.3 51.0 20.8 40.8 50.4 21.0 41.7 50.7 18.7 36.9 54.9 21.3 38.8 女 53.7 18.8 35.0 43.9 17.5 39.9 47.0 19.4 41.3 43.4 15.8 36.4 58.5 19.1 32.6
2表 学年別・教科別・男女別の学力偏差値
国語 社会 数学 理科 英語 第2学年 男 46.6 46.4 46.4 47.2 46.0 女 46.3 46.3 46.4 47.2 46.2 第3学年 男 46.3 47.0 46.1 46.8 45.8 女 46.2 47.1 46.3 46.7 46.1
3表 国語の成績の学校単位の分布
階級
\
地域
26.0〜
27.932.0〜
33.934.0〜
35.936.0〜
37.938.0〜
39.940.0〜
41.942.0〜
43.944.0〜
45.946.0〜
47.948.0〜
49.950.0〜
51.952.0〜
53.954.0〜
55.956.0〜
57.958.0〜
59.960.0〜
61.962.0〜
63.964.0〜
65.966.0〜
67.968.0〜
69.9計 商 業 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 9.1 9.1 31.9 13.6 22.8 4.5 4.5 4.5 100.0 農山村 2.3 1.1 1.1 ― 3.4 5.7 5.7 9.1 17.1 13.6 12.5 10.2 8.0 5.7 2.3 1.1 ― ― 1.1 ― 100.0 純農村 ― ― 0.9 ― 1.8 3.5 8.0 14.2 15.8 20.3 15.0 8.0 8.0 2.7 1.8 ― ― ― ― ― 100.0 普通農村 ― 2.5 ― ― ― 1.2 3.7 2.5 14.8 13.6 13.6 16.1 11.1 8.6 7.4 1.2 ― 2.5 1.2 ― 100.0
学力調査に表われた得点の全国平均では男子は社会,
数学,理科,女子は国語,英語に優れている。そしてこ
の現象はそのまま本県についてもみられる。しかし,本
県の男子の全国男子のうちにおける相対的な位置,およ
び女子のそれについてみると,国語では男子の方が女子
よりやや高く,社会,理科は男,女とも同じ相対的な位
置に,数学,英語では女子の方が高い位置にある。
(4) 学校単位の成績
学力調査の学校を単位とした各校科の得点は,いろい
ろな要因の働きかけの結果として表わされたものであ
る。そこで生活的な要因を統制した上で学校間の学力差
をみる目的で学校の通学区の人口密度と産業構造とによ
って類型化した14類型の内本県において学校数の多い
商業市街,農山村,純農村,普通農村の4地域について学
校間の得点差を見てみることにした。そこで得点階級に
対する学校の分布状況を相対度数をもって表わした。そ
のうちの国語と数学について考察した。
商業市街地域は階級58.0〜59.9の相対度数は31.9%で
最も多く,分布型は2つの頂点をもっているが,他の地
域に比して良い成績の階級に分布している。また,学校
単位の成績の最高点との差はおよそ15点で他の3地域に
比べて最も小さい。
この最高点と最低点との差で最も大きいのは農山村地域
であり,その差はおよそ41.9点である。他の教科につ
いて最高点と最低点の差の最も大きいのは社会で普通農村
が65点,数学では農山村,純農村が37点,理科では普
通農村が49点,英語では普通農村が59点となっている。
そして商業市街地域は各教科の得点差が13〜27の範囲に
あってその数値が小さい。地域類型によって,各学校の
生活的な要因を統制した後においてなお文化度の指標と
みられる生徒数において,商業市街地域に属する学校が
428〜1,095人の間に分布しているものに対し,市街地域
以外の地域では,たとえば普通農村地域の30〜1,414人
のようにその差が大きく,学校間の文化度に大きな差異
のあることがわかる。このことが市街地域以外の地域に
おける大きな得点差を生みだした要因の1つとみられる。
(5) 地域類型別の学校・学校規模と学力との相関
学校・学級規模以外の教育的な要因については何等の
考慮を払うことなしに学校・学級規模と学力との関係を
相関係数によって表わしてみる。
この場合学校単位の学力には第2,第3学年とも国
語,社会,数学,理科,英語の5つの教科の標準化した