教育年報1962年(S37)-163/169page
表をごらんになれば分るように,年間巡回数が,耶麻コース
を除いて,前年に比し,1回及至2回少ない。こ
れは減った分だけ巡回数が少なくなったわけではなく,
36年度における巡回方針が,隔月巡回ということで,そ
の方針を忠実に守ったのに対して,37年度は,必ずしも
隔月巡回にはこだわらないで,年間を通じて,どの月に
巡回したらよい効果があるだろうか,そういった観点に
立って,12月から3月まで,いわゆる農閑期をねらって
重点的に巡回したからである。
しかし,利用の面では,巡回回数が少なかったわりに
は,大きく躍進した年であったように思う。利用人員で
30.5%,利用冊数で36.3%の増加である。もし本年度1
月から3月までに巡回した分も含めて,前年度と同じ回
数にすると,利用人員,利用冊数は,ともに50%を越える。
読書傾向については,特に変ったと思われる点は見出
せない。「本を利用する」ということよりも「本を楽し
む」という型がいぜんとして多いということがうかがえる。
2.巡 回 文 庫
従来は青少年巡回文庫として,主として青年層に親し
まれてきたが,本年度からは,利用範囲を一般成人層ま
で拡げて利用してもらうことにした。同時に利用地域か
らの要望もあって,各地ともそれぞれ5箱づつ増置した。
昭和37年度巡回文庫配布状況
出張所 配置文庫数 配置図書冊数 両沼 35(30) 989(854) 東白川 20(15) 537(428) 石川 20(15) 559(441) 双葉 35(30) 983(891) 計 110(90) 3,068(2,614)
昭和37年度巡回文庫更新図書分類別内訳
分 類 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 冊 数 7(12) 24(11) 62(34) 70(68) 16(16) 19(13) 30(33) 32(10) 12(12) 4,221(387) 694(596)
3.貸 出 文 庫
分館活動の充実については別項でふれているので,こ
こでは37年度の実績を掲載するにとどめたい。
分館に対する貸出文庫用図書の配本状況
5月 6月 8月 10月 11月 12月 1月 3月 計 郡山分館 ―冊 70冊 100冊 ―冊 ―冊 ―冊 100冊 ―冊 270 会津分館 270 ― ― ― ― ― ― ― 270 田島分館 ― ― 70 ― 50 ― 100 50 270 白河分館 ― 70 ― 50 ― ― 100 50 270 平分館 ― ― 70 ― 50 ― 100 50 270 相馬分館 ― ― 70 ― 50 100 ― 50 270 計 270 140 310 50 150 100 400 200 1,620