教育年報1963年(S38)-019/180page
め20パーセント減となった。再三再四陳情したが復活
はなされなかった。
2 国立教育会館寄附金について
文部省が,全国の教育関係者の研修および集会のた
めに国立教育会館を建設しているが,その不足経費を
まかなうために寄附金を募集することとなってから1
年を経過した。小,中,高等学校教職員についてはす
でに予定額を募集し納入した。市町村分については,
市長会,町村会に協力方を陳情した。間もなく納入さ
れることとなる模様である。
〇福島県市町村長会議に対する要望
39年2月5日,福島市国保会館において開催された県
下市町村長会議の席上,教育長から市町村教委の充実に
ついて次のような要望を行なった。
1 教育長給与の改善
2 事務局職員の増
3 教育予算の増額
4 社会教育主事の設置,公民館職員の充実
5 体育指導委員の活動費の計上
〇福島県市町村教育委員大会の実施
隔年ごとに開催されていたこの大会は,38年度には次
のとおりに行なわれた。
1 期 日 7月25日午後1時より5時まで
2 場 所 会津若松市 市民会館
3 参加者 県下市町村教育委員約600名
4 日 程
1.00 受付
1.30 開会式
1.50 県教育長教育行政の概要説明
3.10 講演「現下教育行政上の諸問題」
文部省初等中等教育局地方課長 今村武俊殿
3.30 レクリエーション
3.50 議事
( 1)市町村教育の充実強化
( 2)文教施設,設備に対する国庫補助増額
( 3)教職員の適正な配置
( 4)充指導主事指導旅費増額
( 5)学校警備員配置の財源措置
( 6)へき地校勤務職員の優遇
( 7)社会教育の振興
( 8)特殊学級の増強
( 9)婦人教育委員の設置促進
(10)小,中学校各種負担金の適正化
(11)学校給食国庫補助の増大
(12)ミルク給食施設国庫補助の期間延長
(13)市町村教育委員のバッチ改訂
(14)おもいで号の常磐本線運行
(15)会津方部に教職員保養所設置
(16)教頭採用試験の実施
5.00 閉会式
〇市町村教育委員会関係職員研修会の実施
県教委は市町村教委連絡協議会との共催により,右の
研修会を実施した。その内容は次のとおりである。
1 第12回研修会
(1)期日,場所
10月17,18日(浪江町)
10月22,23日(柳津町)
10月29,30日(船引町)
11月 7, 8日(福島市)
(2)参加者 事務局職員
(3)主題,講師
〇当面における教育行政上の諸問題(鈴木秘書室長)
〇地方自治法の一部改正について(地方課 中野行政
係長,船尾主査)
〇ILO第87号条約批准に伴う国内関係法の一部改正
について(秘書室 長谷川行政係長,渡辺主事)
〇条例,規則等の制定,改廃ならびに公文書の取扱い
について(秘書室 渡辺主事)
2 第13回研修会
(1)期日,場所
11月12,13日 飯坂町婦人会館
(2)参加者 市町村教育長
(3)主題,講師
〇教職員の勤務条件および服務に関する諸問題(文部
省初等中等教育局地方課課長補佐 高石邦男氏)
〇当面における県下教育行政上の諸問題(鈴木秘書室長)
〇昭和39年度市町村教育予算編成上の諸問題(秘書室
長谷川行政係長)
〇公立文教施設整備5か年計画について(財務課 斎藤
主査)
〇市町村教育委員会における広報活動(秘書室 福井
主事)
〇市町村予算編成指導における要望事項
市町村教育予算が充実して確保できるように,県教委
としては市町村教委連絡協議会と共同して次のように調
査を行なってとりまとめ,要望事項を県地方課に提出の
うえ,説明し,要望した。この結果,前述の「昭和39年
度市町村予算編成指針」に相当項目が掲載されることと
なった。
1 38年6月および9月に各市町村教委より要望を聴取
し,整理して要望事項を決定し,それによって実態調
査をした。
2 要望事項を第13同市町村教委関係職員(教育長)研
修会において説明し,各市町村教委の意見を聴取した。