教育年報1963年(S38)-051/180page

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(3)教員の男女構成

 教員の男女構成は,女子教員の比率が上昇している。

その実態は第4表の通りである。

 2図 中学校教員配当

中学校教員配当

 4表 年度別男女教員の比率{女教員/全教員(含校長)}

  33年 34年 35年 36年 37年 38年
中学校 21.70% 20.4 20.5 21.8 22.4 23.2


第4節 県立学校教職員の任用

1 新 採 用

 昭和38年度末人事において,高等学校は,校舎および

部から3校が独立し,生徒総数も急増期2年目の進行増

によって,167学級11,520名が増加し,これに伴って,

教員297名,非常勤講師50名の増となったが,事務職

員,雇傭人については定数の増がなかった。したがって

教員については,退職者の後任採用もあり,新採用287

名,小中学校からの転補者120名となったが,事務職員

および雇傭人については退職者や転出者の補充のため若

干の新採用をしたにとどまった。

 盲学校聾学校,養護学校については,教員および寮母

で21名の新採用と小中学校から10名の転補があった。

 県立学校の教員採用志願者は778名に達したが,この

内訳は,本県公立小中学校の現職者298名,大学新卒者

388名,その他85名であった。このうち採用した者の数

は4百余名であったのでほぼ半数を採用したことになる

が,教科別に見ると,不均衡であって,工業,数学,理

科の各教科および英語,体育等では,多数のうちから優

秀な人材のみを採用するには困難な状態であったが,一

応必要数の確保ができた。特に工業科教員については,

昭和38年度にはじめて実施された,工業教員確保奨学金

制度によって,18名を採用したので,50余名の工業科教

員全員を確保することができました。

 小中学校から県立学校への転補採用数は全教科にわた

り,130名の多数に上りましたが,昨年度より約70名減

となりました。

2 校長等の採用

 県立学校の校長人事は,校舎および部から高等学校3

校の独立に伴なう新任校長3名のほか,退職された13名

の後任採用によって,新任の県立学校長は16名の多数に

なりましたが,その選考に当っては,永年県立学校教員

として数々の実績をあげた経験豊かな人々や定時制教育

関係者からの登用をはかったほか,新進の抜てきを考慮

しました。

 新任の校長は部長および教頭から7名,副校長および

定時制主事から4名,事務局職員から5名となっています。

 副校長,教頭等の人事については,その職務の重要性

にかんがみ,広く人材をもとめて副校長1名,教頭16名

定時制主事8名を新たに登用しました。


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