教育年報1963年(S38)-102/180page
済の基本的動向をは握すること。
2) 家庭教育
ア 目標 新しい家庭教育についての基本的事項を考
究し,これが振興についての具体的方策について研
究する。
イ 主要事項
(ア)家庭の構造,機能の変化 (イ)家庭における人間関
係 (ウ)家庭と学校,家庭と社会 (エ)家庭管理(家庭
教育を推進するための組織・方法)
ウ 留意事項
(ア)PTA,婦人学級等における家庭教育に関する学
習について考究する。
(イ)諸外国の家庭教育の比較を行なう
(ウ)講義を基礎に家庭教育振興の具体的方策について
研究討議する。
3) 社会教育と芸術文化
ア 目標 芸術文化と社会教育との関係を明らかに
し,芸術文化活動の主要事項について考究する。
イ 主要事項
(ア)国民生活と芸術文化 (イ)芸術文化活動の現状と問
題点 (ウ)芸術文化活動のための組織と方法
ウ 留意事項
同芸術文化活動と人間生活との関係を考究する。
(イ)日常生活に身近かな音楽・演劇・美術等を主に,
芸術文化活動を社会教育活動の中にどのように位置
づけたらよいかについて考究する。
(ウ)講義を基礎に青少年,成人教育における芸術文化
活動の内容,方法について研究協議する。
4) 本県農業近代化の基本問題
ア 目標 変ぼうする本県農業の基本的な問題につい
て考究し,農業の近代化と社会教育活動との関連を明
らかにする。
イ 主要事項
(ア)本県農業の現状は握 (イ)農業近代化の基本問題
(ウ)農業近代化のための具体的な施策の展開(組織と
方法)
ウ 留意事項
(ア)農業基本法についてふれる。(イ)本県の総合開発計
画と農業近代化との関連にふれる。(ウ)農業近代化を
進めるための農林行政と社会教育活動の具体的な関
連を考究する。(エ)講議を基礎に農業の近代化を進め
るための社会教育活動の具体的方策について研究協
議する。
5) 社会教育における市民性の向上
ア 目標 市民性の意味を明らかにし,これが向上を
図るための基礎的事項を考究する。
イ 主要事項
(ア)市民性の意味・内容 (イ)府民性向上の現代的意義
(ウ)市民性向上の具体的方策(エ)市民性を高める成人教
育の施設,組織,方法)
ウ 留意事項
(ア)成人教育における市民性向上の現状とこれからの
施策を研究する。
(イ)講義を基礎に市民性向上の具体的方策について研
究討議する。
6) 社会教育行政上の問題(実地研修,安達郡東和町)
ア 目標 地域における社会教育行政の機能を具体的
に研究し,市町村社会教育行政の今後のあり方を明ら
かにする。
イ 主要事項
(ア)市町村社会教育行政の意義と特質 (イ)東和町にお
ける社会教育行政の組織および運営 (ウ)東和町にお
ける社会教育行政と他の行政との関係
ウ 留意事項
(ア)社会教育の基盤となる東和町の産業,経済,社
会,文化の変ぼうを明らかにし,それを社会教育の
目標との関連において研究する。
(イ)(ア)にもとづいて市町村における社会教育行政の具
体的な進め方を検討する。
7) 効 果
社会教育担当者の現職教育として長期研修の機会をも
ち,理論,現地学習を通し熱心な研究が行なわれた。社
会教育の推進のためにその総合的な計画が取りあげられ
ているとき,これが具体的に究明され刷新的な活動がみ
られるようになった。
5 社会教育委員研究協議会
(1)目的 社会教育委員のあり方および活動上の諸問題
について研究協議を行ない,市町村社会教育の振興に資
する。
(2)期日 会場 参加者数
38・8・7〜8 県婦人会館 62名
(3)講師
福島大学学芸学部長 平井博
二本松市 教育長 力丸剛
(4)参加対象 市町村社会教育委員
(5)内容
1) 研究の主題と協議事項
市町村社会教育委員のあり方と活動上の問題点
ア 主として社会教育と学校教育との協力連けいにつ
いて
・子ども会,少年団体における生活指導と学校教育
との関係について
・家庭教育と学校教育との関係について
イ 主として市町村社会教育の振興と社会教育委員の
活動について
・勤労青少年教育,成人(婦人)教育の振興について