教育年報1963年(S38)-106/180page
2) 実技
ア キャンピングとキャンプファイア
ィ 救急法
ウ ゲーム,歌の指導
3) 討議「少年団体の指導について」
(7)効果 参加者はほとんど少年団体指導の実践家で
あったが,野外生活については未経験者が大部分であ
り,キャンプをとおしての実習活動は今後の指導に大き
な自信と意欲を深めたものと思い,これからの活動が期
待される。
4 県青年学級研究集会
(1)趣旨 青年動態の現状に即した青年学級の開設運
営特に学習課程の編成等について研究協議し,青年学級
の振興を図る。
(2)期日と会場
38,6, 4〜6 原町市公民館
38,6, 8〜10 本郷町公民館
38,6,18〜20 三春町公民館
(3)講師 商工組合中央金庫福島支店長 滝口左内
福島県農業会議事務局長 松田徳
(4)参加者 市町村教育委員会事務局職員,公民館青
年学級担当者,青年学級主事および講師等126名
(5)内容
1) 講義「勤労青少年教育の方向」
2) 研究協議(分科会構成による)
主題 地域の実態特に青年の動態に即した青年学級の
改善策について
ア 青年学級の管理運営の改善策
イ 青年学級の学習課程と指導方法
3) 事例発表 福島市公民館,信夫村,田島町家政,会
津若松市第4,霊山町,磐城市小名浜理容各青年学級
4) 現地研修 原町市技能,本郷町,三春町各青年学級
(6)効果 青年学級対策協議会で作成した教育課程の
編成手順と,留意点についての趣旨徹底普及をはかった
が,参加者は学習課程編成について確信を深め,今後の
青年学級振興に役だつものと思われた。
5 県青年団体指導者研修会
(1)趣旨 青年団体の幹部指導者,青年グループ指導
者および青年教育を担当している者に対し,その任務を
遂行するための知識技能を習得せしめ,もって県下青年
団体の健全育成に資する。
(2)期日と会場
38,7,25〜27 猪苗代町累積慶寮
38,8,15〜17 相馬市青年の家
38,8,19〜21 白河市南湖
38,8,23〜25 福島市田沢青少年健全育成センター
(3)講師 福島大学学芸学部教授 田口孝之
〃 助教授 堀口知明
(4)参加者 市町村教育委員会から推せんされた青年
団体幹部,青年グループリーダ「市町村教委および企
業体青年教育指導者等 78名
(5)方法と内容 研修をプロジェクト研修と集合研修
にわけ,次の内容について講義,演習,討議を行なった。
1) 団体活動の意義と組織運営の原則
2) 団体活動の基本的なあり方
3) 団体活動に関する事業計画のたて方と執行のしかた
4) 団体における幹部,指導者の責任と役割
5) 団体指導の方法と技術
6) 青年団の歴史と今後の課題
(6)効果 これからの青年団体活動に特に必要な野外
生活を実習しながら,団体の基本的な問題および指導技
術を理解したことはリーダーとしての自信と意欲を深め
今後の地域活動に期待するところが大きい。
6 県青年国内研修旅行
(1)趣旨 勤労青年に明るい希望を与え,はつらつと
した郷土振興への諸活動を促進するため,県下の青年を
埼玉,長野県および県内の研究機関へ派遣して,生活教
育,文化,産業等に関する実地研修を行ない,郷土振興
に資する知識技能の習得を助長し,明るい郷土社会建設
の発展を図る。
(2)期日
1) 県内研修 38,7,18〜30
2) 県外研修 38,9, 1〜30
(3)派遣先
1) 男子 県農業試験場 10名,県畜産試験場 10名
2) 女子 県立会津農林高等学校 10名,県立四倉高等学校 10名
3) 県外 農村班 長野県豊野町 10名,都市班 埼玉県大宮市 10名
4) 県外研修の視察調査地 静岡県,東京都,千葉県,
群馬県,栃木県
(4)実施方法 研修を事前,現地,事後研修にわけ班
別研究テーマと個人研究テーマについて,調査,交歓,
分宿研修等の成果を発表する。また,共同生活を通して
人間関係を理解させるとともに合理的な生活態度を養う。
(5)効果本年度は都市の勤労青年もふくめて研修を
実施したが,それぞれ生活体験をとおして,自家の経営
能力および豊かな人間性の陶冶に得るところが多かった
ので,これを生かし今後の地域での活躍が大いに期待さ
れる。
7 県青年学級生大会