教育年報1963年(S38)-107/180page
(1)趣旨 県下市町村青年学級生代表を一堂に会し,
共同生活をとおして研修,学習発表,交歓および当面す
る諸問題について研究協議を行なうとともに,青年学級
振興法制定10周年にあたり,これが意義を深め,ますま
す青年学級の振興に資する。
(2)期日 38,12,6〜7
(3)会場 飯坂町 県婦人会館
(4)参加者 市町村青年学級生1市町村2名(男女各
1名)引卒指導者,青年学級主事等 220名
(5)講師 福島大学学芸学部長 平井博
(6)内容
1) 講義「青年に求めるもの」
2) 学習テーマ「学習を生活に生かすためには」
3) 学習発表 各出張所管内代表1名 計16名
4) 表彰 優良青年学級 21学級,青年学級振興功労者
17名
(7)効果 回を重ねるにしたがい,内容が充実し,特
に学習発表は青年学級の日ごろの成果をはっきりしめし
たすばらしいものであり,参加者に今後の学習活動に対
する意欲を燃えたたせた。また,表彰は学級,指導者に
今後いっそうの努力をちかわせるに大きな効果をしめした。
8 県社会通信教育研究集会
(1)趣旨 社会通信教育受講生を中心として学習方
法,体験等について話し合い,相互の激励と学習意欲を
たかめる機会をつくり,ますます自主的な相互学習を促
進し,もって本県社会通信教育の振興を図る。
(2)期日 39,2,15〜16
(3)場所 平市 平市立第1中学校
(4)講師 社会通信教育協会事務局長 小日向秀雄
外スクーリング講師10名
(5)参加者 社会通信教育受講生250名,社会教育関
係者12名
(6)内容
1) 体験発表「学びえたもの」石城郡遠野町 瀬谷充子
「生活のなかの学習」平市 矢沢行恵
2) 講演「学習効果を高めるにはどうすればよいか」
3) レクリエーション
4) 各課程別面接指導(スクーリング)
5) 研究協議 社会通信教育の振興策について(社会教
育関係者)
(7)効果本県初の催しであったが,進んで学習しよ
うとする受講生の態度は真剣そのものであった。特に,
面接指導の効果は大きく各課程とも有効適切な指導が行
なわれ,予期以上の成果を得た。また今後の振興策につ
いても研究協議が行なわれ,将来に対する明るい見通し
ができた。
9 高等学校開放講座
(1)趣旨 高等学校の施設を地域の青年に開放し農
業,商業および工業に関する専門的な知識技能を習得せ
しめるとともに,新市町村建設に積極的に参加する素地
を養う。
(2)委嘱方針
1) 対象 中堅勤労青年を原則とする。
2) 講座内容 地域の実情と各学校の特性をいかし,農
業,商業,工業に関する知識技能その他教養の習得を
目的とする内容とすること。
3) 時間 30時間を目標とすること。
(3)委嘱校 5校
1) 県立福島工業高等学校127名,建築,機械,電気工
業化学等について
2) 県立喜多方商工高等学校56名,簿記と和文タイプに
ついて
3) 県立船引高等学校 47名 養鶏,たばこ,野菜,食
生活等について
4) 県立大沼高等学校 52名 果樹,酪農,水稲について
5) 県立双葉農業高等学校 41名,農業経営改善のため
畜産,果樹,農業機械について
(4)効果 各校の協力,農協,関係事業所等の支援に
よって多大の成果をあげた。特に工業,商業に関する講
座は新しい分野であったが,この講座の目的を完全に果
すことができた。
10 県実験青年学級の委嘱
(1)趣旨 進み行く社会の要請および青年人口動態の
現状にかんがみ青年学級改善方策試案に基づく現状に即
した青年学級の開設運営等につき研究し,青年学級刷新
充実策の検討に資する。
(2)委嘱青年学級(16学級)
福島市公民館青年学級
霊山町農業青年学級
二本松市商店青年学級
郡山市商業青年学級
須賀川市産業(商業科)青年学級
田島町家政青年学級
会津若松市第4青年学級
西会津町野沢地区勤労青年学級
本郷町青年学級
表郷村青年学級
塙町産業青年学級
石川町中央青年学級
三春町青年学級
磐城市小名浜理容青年学級
大熊町農業青年学級