教育年報1967年(S42)-020/194page

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   地域類型別、学校規模別にみた学力はつぎのとおりで

  ある。

   地域類型別学校規模別にみた学力(100点満点 学校平

  均点)

  ア.  小学校5年

教科 形式 領域 県平均 市街地 市街地
以外
大規模 中規模 小規模
国語 1 読字 1) 78.6 88.6 71.8 84.8 75.4 58.1
語句 2) 79.4 90.8 73.2 86.1 76.7 66.7
読解 読解 3) 67.7 77.7 60.7 77.7 63.0 53.0
鑑賞 4) 64.0 77.0 56.0 75.0 59.0 49.0
2 書写 1 66.6 79.6 56.9 79.6 60.9 46.0
ことばに関すること 2 73.3 84.0 66.6 82.0 69.0 60.7
読解 3 63.8 76.9 54.0 76.9 57.6 44.6
算数 1 数と計算 数概念 1) 73.9 78.6 71.7 79.1 70.8 73.0
計算 2) 69.1 72.6 66.9 73.9 66.0 68.6
問題解決 3) 55.7 58.5 52.8 59.2 51.4 55.7
2 量と測定 1 70.0 75.7 67.3 77.3 66.3 68.4
数量関係 2 72.6 77.8 70.5 78.9 68.9 72.6
図形 3 66.0 68.0 64.6 70.0 64.6 63.3

   (ア) 市街地と市街地以外を比較すると、どの領域にお

    いても、市街地の学力が高い。

   (イ) 市街地と市街地以外との差をみると、国語で最も

    大きい領域は(3)の「読解(22.9)」であり、最も小

    さいのは3)の「読解(17.0)」である。いずれの領

    域においてもその差は20点前後である。

     しかし、算数をみると最も大きい領域は田の「量

    と測定(8.4)」で、その他の領域においてもみな10

    点未満である。図形の領域ではわずか3.4点である。

    問題の内容にもよるが、国語の差が算数に比べてい

    ちじるしく大きい。

   (ウ) 学校規模別にみると、国語では大規模校が最も高

    く、ついで中規模校、小規模校の順になっている。

    しかし、算数では最も高いのは大規模校であるが、

    つぎに高いのは(3)の「図形」を除いては、小規模校

    であり、中規模校が最も低い。

   (エ) 標本校の少ない地域類型および学校規模について

    は、さらに検討する必要がある。

  イ.  中学校2年

教科 形式 領域 県平均 市街地 市街地
以外
大規模 中規模 小規模
国語 1 読字 1) 72.2 73.7 61.8 78.4 62.8 52.5
語句 2) 61.9 67.5 59.0 66.8 59.0 51.8
読解 読解 3) 50.0 56.6 46.6 56.0 46.6 39.9
鑑賞 4) 60.0 62.2 57.8 50.0 64.4 50.0
2 書字 1 51.2 57.9 48.8 54.1 50.0 42.0
ことばに関すること 2 41.9 50.0 38.8 46.6 39.6 34.8
読解 3 55.8 62.6 53.1 60.0 53.6 46.3
数学 1 数 1) 61.2 85.2 58.2 65.2 56.4 67.0
式 2) 57.5 67.8 54.0 62.1 52.1 61.5
2 数量関係 1 51.4 56.4 49.2 55.7 47.1 55.7
計量 2 30.0 36.6 25.8 35.0 23.3 35.0
図形 3 51.7 56.1 50.0 54.4 47.7 57.7

   (ア) 市街地と市街地以外を比較すると、いずれの領域

    においても市街地の学力が市街地以外より高い。

   (イ) 市街地と市街地以外の差をみると、小学校にみら

    れたような著しい傾向はみられない。国語では最も

    大きい領域が1)の「読字(21.9)」で、最も小さい

    のが4)の「鑑賞(4.4)」である。数学では最も大き

    い領域が1)の「数(27.0)」で最も小さいのが、(3)

    の「図形(6.1)」である。

   (ウ) 学校規模別にみると、小学校の傾向とほぼ同じで、

    ほとんどの領域で大規模校が最も高く、ついで中規

    模校、小規模校の順となっている。

     ただ、国語4)の「鑑賞」の領域で、中規模校が最

    も高く、数学1)の「数」(3)の「図形」の領域で、小

    規模校が最も高い。

     数学では、いずれの領域においても、小学校の傾

    向と同じく、中規模校より小規模校がすぐれている。

   (エ) 標本校の少ない地域類型および学校規模について

    は、さらに検討する必要がある。

 3) 学校間の学力のひらき

   標本校の学校平均点の最高と最低およびその差はつぎ

  のとおりである。(100点満点)

  ア.  小学校5年

教科 形式 領域 県平均 最高 最低
国語  1 読字 1) 78.6 94.8 51.1 43.7
語句 2) 79.4 95.6 56.8 38.8
読解 読解 3) 67.7 90.8 46.9 43.9
鑑賞 4) 64.0 92.0 41.0 51
 2 書写 1 66.6 91.2 25.8 65.4
ことばに関すること 2 73.3 90.3 50.7 39.6
読解 3 63.8 90.8 38.5 52.3
算数  1 数と計算 数概念 1) 73.9 88.7 43.5 45.2
計算 2) 69.1 81.7 38.3 43.4
問題解決 3) 55.7 70.7 29.3 41.4
 2 量と測定 1 70.0 87.4 37.9 49.5
数量関係 2 72.6 91.6 43.2 48.4
図形 3 66.0 82.7 35.3 47.4

  イ.  中学校2年
教科 形式 領域 県平均 最高 最低
国語 1 読字 1) 72.2 80.3 51.3 29.0
語句 2) 61.9 70.9 47.5 23.4
読解 読解 3) 50.0 64.0 34.0 30.0
鑑賞 4) 60.0 65.6 45.6 20.0
2 書字 1 51.2 59.7 40.6 19.1
ことばに関すること 2 41.9 56.7 27.0 29.7
読解 3 55.8 66.8 45.8 21.0
数学 1 数 1) 61.2 85.9 45.9 40.0
式 2) 57.5 81.2 42.8 38.4
2 数量関係 1 51.4 82.1 35.0 47.1
計量 2 30.0 55.0 15.8 39.2
図形 3 51.7 78.3 41.7 36.6

   小学校についてみると、各領域ともかなりの学校善

  みられる。

   国語で、最もひらきの大きい領域は(1)の「書写(65.4)

  であり、最も小さい領域では2)の「語句(38.8)」


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