教育年報1984年(S59)-236/287page
慮し、各教科指導における相談的教師はどうあらねばな
らないかという視点から、教育相談に関する研修内容と
して、一生徒指導一「相談的な教師」を取り入れ、
指導の際に生かせるように配慮した。
4) 中学校の講座については、教科などの専門性をより発
揮するとともに、研修者の主体性を生かした研修内容も
考慮し、教科の特性に応じて様々な方法を取り入れる工
夫を図った。また、小学校同様、教育相談に関する共通
の研修内容を行い、教科指導などにおける「相談的な教
師」のあり方について理解を深め、教科内容の研修効果
が日常の指導の実際に一層結びつくように配慮した。
5) 高等学校め講座については、教育現場の現状に即して
教科指導と生徒指導の調和・融合が図れるよう、生徒指
導に関する内容の充実を図った。
(2)昭和59年度の研修講座数・研修定員
学校種別 講座数 講座開設
回 数研修者
定 員研修者
延べ人員小・中・高共通 9 20 317 665 幼 稚 園 1 1 27 27 小 学 校 14 32 662 682 中 学 校 14 27 399 481 高 等 学 校 24 25 398 398 養護教育諸学校 ― ― 16 27 合 計 62 105 1,819 2,280
1学校経営講座
(1)学校経営(A)講座
1)期日・人員等
ア 6月4日〜6月7日 8月27日〜8月30日
1月16日〜1月19日 年間3回の断続研修
イ 小・中・高・養護学校の教頭 33名
2)主な内容
○学校経営の意義・機能・組織・運営
○教育課程の経営、学校教育の課題
○教育研究法と主題研究
3)主な講師
○お茶の水女子大学教授 河野重男
○福島大学教授 菊池章夫
○郡山女子大学短期大学部教授 長谷川壽郎
○前県文化センター館長 佐藤光
(2)学校経営(B)講座
1)期日・人員等
ア 6月25日〜6月28日 10月15日〜10月18日
2月4日〜2月7日 年間3回の断続研修
イ 小・中・高・養護学校の教務主任等 36名
2)主な内容
○学校経営、学年・学級経営の意義・機能・組織
○校内研修の組織・運営、教育課程の評価
○教育研究法と主題研究
3)主な講師
○国立教育研究所企画室長 牧昌見
○福島大学教授 菊池章夫
○清泉女子大学教授 岩下新太郎
○郡山女子大学短期大学部教授 長谷川壽郎
2 教育研究法講座
1)期日・人員等
ア 6月19日〜6月22日 9月3日〜9月6日
1月28日〜1月31日 年3回の断続研修
イ 小・中・県立学校の中堅教員 38名
2)主な内容
○教育研究法(教育研究法概論、教育研究の進め方、デ
ータの処理と検定)
○研究主題の設定、研究計画の立案、研究報告
○授業研究、授業分析の基礎理論
○学習指導と評価、授業における思考の諸問題
3)主な講師
〇二松学舎大学教授 中村重康
○岩手大学教授 駒林邦男
○郡山女子大学短期大学部教授 長谷川壽郎
3 生徒指導講座
(1)中・高生徒指導講座
1)期日・人員等
ア 前期 7月2日〜7月5日
後期 11月12日〜11月14日
イ 中・高校教員 51名(中学校教員25名、高等学校教
員26名)
2)主な内容
○問題行動と青少年の心理
○当面する生徒指導上の問題と中・高連携のあり方
○性格検査と親子関係診断検査
○人格形成と生徒指導
○学校経営と生徒指導
○生徒指導体制と教師の共通理解
○相談面接法 一来談者中心療法をふまえて一
3)主な講師
○福島大学教授 徳田安俊
○筑波大学教授 真仁田昭
(2)高等学校生徒指導講座
1)期日・人員等
ア 9月10日〜9月13日
イ 高等学校教員 25名
2)主な内容
○生徒指導の原理と方法
○生徒理解の考え方と方法
○非行の心理的特徴とその指導
3)主な講師
○明治学院大学教授 神保信一
〇福島大学教授 徳田安俊
4 教育工学講座
(1)小学校教育工学講座
1)期間・人員等
ア第1次 7月2日〜7月5日