教育年報1987年(S62)-090/225page

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  切な指導の推進に努めた。

 イ 児童生徒の実態に即して設定された目標や内容につ

  いて、一人一人に応じた指導が進められるよう、弾力

  的な教育課程の編成と評価に努めた。

 ウ 小・中・高一貫教育の充実に努めた。

5) 交流教育の推進に努め、地域社会での定着を図った。

 ア 健常児、障害児双方に有意義な教育活動として、学

  校教育計画への位置づけを図り、活動の定着に努めた。

 イ 交歓会や合同野外活動をはじめ意図的、計画的な交

  流活動を契機として、日常の交流活動を充実し、障害

  児に対する理解が深まるよう、発展的な指導に努めた。

 ウ 交流活動に対する地域社会の理解と協力を広め、障

  害児に対する正しい理解を地域社会に拡大することに

  努めた。

6) 研修の充実と組織化を図った。

 ア 教職員の専門職としての認識と研修意欲の向上に努

  め、研修活動の充実を図った。

 イ 養護教育センター等への計画的な研修参加と、その

  内容や研修成果の発展的普及に努めた。

 ウ 校内研修体制の充実を図り、組織的な研修活動の推

  進に努めた。

 エ 研究指定校の研究や、各種実践研究の成果を、校内

  における日常の授業にとり入れ、指導の充実を図った。

 オ 初任者に対する計画的、組織的な研修を行うととも

  に、学校全体としての協同的な指導体制の確立に努め

  た。

7) 重複障害児の教育内容・方法の改善・充実を図った。

 ア 重複障害児の教育内容・方法について、校内におけ

  る組織的・計画的な研究・実践に努めた。

 イ 重複障害児の基本的動作の習得について、教育課程

  の改善充実を図った。

 ウ 訪問教育における保護者との信頼関係を深め、児童

  生徒一人一人の興味や関心、能力を重視した指導の充

  実に努めた。

8) 進路指導の充実を図った。

 ア 将来の進路に必要な能力の向上を図るため、教職員

  の共通理解のもとに指導の充実に努めた。

 イ 小・中・高の一貫した進路指導ができるよう指導体

  制の充実に努めた。

 ウ 進路の選択に当たっては、保護者の理解を深めなが

  ら、障害の実態に適する多様な選択に努めた。

 エ 福祉、医療機関や職業安定所、事業所等と緊密な連

  携のもとに、進路指導の充実に努めた。

9) 養護教育に対する家庭・地域社会の啓発を図った。

 ア 学校、家庭、地域社会が、それぞれの役割を踏まえ

  ながら連携し、三者が一体となって児童生徒育成のた

  めの環境づくりに努めた。

 イ 授業公開、学習発表会、作品展示会、運動会、交流

  活動等を通して、地域の人々に対し、障害児に対する

  正しい理解を広めるよう啓発に努めた。

《各教科等指導の重点》

 1) 指導計画の改善・充実に努めた。

  ア 学習指導要領の解説書並びに手引書を十分に活用し

   て、適切な指導計画の作成に努めるとともに、特に、

   重複障害児に関する適切な指導内容・方法の改善・充

   実に努めた。

  イ 個々の児童生徒にゆきとどいた教育を行い、豊かな

   人間性を育成するため、指導方法の多様化に努めた。

 2) 学習指導の質的な改善・充実に努めた。

  ア 一人一人の障害の実態に応じ、毎時の指導目標を明

   確にして指導するように努めた。

  イ 児童生徒の特性に応じた教材・教具の創作研究を進

   め、その活用に努めた。

  ウ 一人一人の到達目標、指導内容を明確にした評価と、

   個別の記録のあり方について研究実践に努めた。

  エ 指導課程における努力や成果についても適切に評価

   し、そのつど指導の改善に生かすように努めた。

 3) 社会的自立を目指す指導の強化を図った。

  ア 児童生徒についての観察や調査・検査の厳密な実施

   に基づく個人資料の整備に努めた。

  イ 学校での指導が家庭、施設での指導にも生かされる

   ようにするなど一貫した指導に努めた。

  ウ 交流教育、職場実習、作業学習等の実践的学習の充

   実を図り、社会的自立に必要な資質の育成に努めた。

 4) 生徒指導の充実に努めた。

  ア 生徒指導についての教職員の共通理解を深め、全教

   職員が一体となって指導を推進するように努めた。

  イ 児童生徒の予防的な指導も工夫し、指導の効果を高

   めるように努めた。

  ウ 家庭や施設、地域との連携を密にし、父母の悩み等

   に具体的に対応するように努めた。

 5) 健康の保持増進、安全な生活を守る習慣と態度の育成

  に努めた。

  ア 健康状態の観察や調査を計画的、継続的に進め、個

   別資料の整備と活用を図った。

  イ 体力の向上と、健康・安全の保持・増進については

   体育の時間はもちろん、学校の教育活動全体を通じて

   適切な実践がなされるように努めた。

  ウ 交通事故防止のための訓練や安全で望ましい遊びの

   指導等の日常実践活動の充実に努めた。

 2 現職教育

 研修会、講習会の概要は下表の通りである。

(1) 教職員の研修

名  称 期 日 期間 会  場 参加人数
養 護 教 育
教 養 講 座
6月2日(火) 1日 郡山市勤労青少年ホーム 80
第1次
養護教育新採用 
教員研修会
4月2日(木)
〜3日(金)
2日 養護教育センター 28
第2次 
養護教育新採用 
教員研修会
4月6日(月)
〜13日(月)
7日 県立聾学校
   外11校
28


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