高等学校における生徒の能力・適正,進路志望等に対応した教育内容,指導方法等の研究開発について-002/82page

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いう考えに立脚し,国語の学習が,日常生活に欠くことのできない教科とし,小学校,中学校,高等学校を貫く目標を4項目かがげた。

(2) 高等学校における国語の基礎学力の現状をは握する一方,高校教師から見た生徒の学力に対する意識についても調査し,その分析を行った。更に教師の意識は,中学校教師に対しても調査し高校のそれと比較した。

(3) 上記の調査を基礎とし,国語科における教科の構造と教科内容を改めて検討し,必修科目,選択科目の設定と履修に当ってのモデル案を作成した。

(4) 外国語(英語)の履修のあり方

1) 外国語(英語)の学力及び5教科について,本県の実態を調査し,英語学習に対する生徒の反応等も調査した。

2) 英語による生徒の自己表現,即ち言語活動の育成を重視して指導の方向性を示唆した。

3) 英語の履修方法として,選択制をとり,柔軟にしてかつ,弾力的な「生徒の能力に応じた履修の構造」を考えて,単位認定の手順を提案した。

4) これらに関連する外国語の指導方法の改善を究明し,その試案をのべた。

(5) 履修ガイダンス

1) 高等学校の全入化に伴う生徒の実態とこれに伴うガイダンスの必要性をあげた。

2) 学校生活におけるガイダンスの位置づけを考え,校内組織を通じてのガイダンスの実践的方向を究明した。

3) 教科指導を通じての日常的ガイダンスのあり方を示し,学業についていけない生徒の履修ガイダンスのあり方について提案した。

3 研究方法

(1) 教育課程の研究高等学校教育の総合的な立場から教育課程の編成状況について,本県の実態をふまえて編成の方向を究明した。

(2) 研究教科の選定教育課程において全般的にふれ,特に研究教科を国語科と外国語を対象とし,その内容の編成について考えた。

(3) 必修や選択科目の履修のあり方研究教科の国語,外国語について,教科の構造を再検討し,内容の編成及び履修方法とガイダンスのあり方の提案をした。

4 研究経過

昭和50年8月8日文部省の研究開発に関する打合せ,同年9月30日に研究委嘱,直ちに研究会を組織し,趣旨徹底,基礎研究,情報資料の収集,部会,全体会を重ねて,51年3月,研究をまとめ報告書を作成した。


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