高等学校における生徒の能力・適正,進路志望等に対応した教育内容,指導方法等の研究開発について-005/82page
を上回って履修させている学校数である。
科目 学校数 1年 2年 3年 物理1 35(3) 27(1) 〃 2 36(36) 化学1 20 42(1) 〃 2 2(4) 45(41) 生物1 56(4) 2(1) 〃 2 7(4) 41(41) 地学1 25(4) 12(5) 〃 2 16(16)
1年では,生物1と,化学1あるいは地学1のいずれかを履修させ,2年では,物理1と化学1の履修が圧倒的に多い。3年では,各科目,主として2の科目が,選択として履修され,理科系進学者のため増加単位を設けている学校が多い。
「芸術」
芸術も,学年別に履修される科目をあげる。
科目 学校数 1年 2年 3年 音楽 55 47 26(6) 美術 42 44 23(6) 書道 27 29 21(4) 工芸 3 5 2
( )の中は,理科の場合と同じ。芸術は,1・2年までに,音楽,美術のいずれかを選択で履修させる学校が多い。3年まで履修を継続する学校は半数以下である。
「英語」
科目 履修単位数 学校数 英語A
(9)16 2 22(11) 15 1 14 3(2) 13 2(1) 12 6(4) 11 3(3)
10 4(1) 9 1 英語B
(15)20 4 47 19 10 18 11 17 12 16 5 15 5
英語Aを履修させる学校の中で,( )内の数字は,1年では全員英語Bを履修する学校数を示す。1・2・3年を通して,英語Aを履修させるのは,分校(7)の他は,僻地の小規模校(4)である。英語の増加単位は,1・2年では1単位程度で,他は3年にあてられている。英語会話(3単位)を履修する学校は2校にすぎない。
「保健体育」は,学習指導要領に示された通りに,すべての学校で履修されている。
「職業教育に関する科目」の履修状況は,次の通りである。家庭科は,必修4単位をこえる単位数を示す。( )内は分校数である。
科目 履修単位数 校数 農業関係 2〜14 8(6) 商業関係 2〜11 32(7) 家庭関係 2〜14 41(7)
普通科高校は,大学受験を目標とする教育課程を編成する傾向が強く,職業教育に対する配慮に乏しい。女子生徒のため,家庭関係の科目が多いのは当然である。商業関係科目を10単位以上履修させるのは7校にすぎず,そのうち4校は分校である。
(3) 類型(コース)の設定
学習指導要領,第2節,第1款1の(4)に,「生徒の能力・適性・進路等に応じてそれぞれ適切な教育をほどこすため,必要により,教育課程の類型を設け,そのいずれかの類型を選択して履修させるよう