高等学校における生徒の能力・適正,進路志望等に対応した教育内容,指導方法等の研究開発について-027/82page
2 高校における国語の基礎学力の現状
(1) 調査目的
高校における国語の基礎学力を明らかにし,国語の教科内容と構造改善の資料とするため,学力の現状を「生徒の実態」と「教師の生徒の国語力に対する意識」の両面から調査分析することを目的とする。
(2) 調査の種類と対象 (表1)
種類 対象 福島県標準学力テスト
(中3用,福島県教育センター編)普通高校第1学年生徒
(5校,各1学級)生徒の国語の能力に対する
教師の意識調査 (高等学校)上記,5校の全職員 生徒の国語の能力に対する
教師の意識調査 (中学校)上記,5校の学区内の
国語担当教員
(3) 調査対象校 (表2)
A高校 B高校 C高校 男女共学
(就職)1 男子
(進学就職)1 男子
(進学)2 女子
(進学・就職)2 女子
(進学)
A高校学区内中学校―8校
B1(男)高校学区内中学校―9校
B2(女)高校学区内中学校―13校
C1(男)高校学区内中学校―17校
C2(女) 〃 ― 〃
(4) 診断的性格を帯びた福島県標準学力テスト問題
(表3)
言語要素 領域 問題のねらい 問題例等 数 1 漢字を読む 7 (1) 訓で読む 慎む,妨げる 11 (2) 音で読む 猛然,会釈
文字力 (3) 類似形の漢字や同じ字
の音訓等を読みわける勧と勤,成就と編成,臨時と臨む 7 2 漢字を書く (1) 訓で読む漢字を書く クワ(詳)しく 5 (2) 音で読む漢字を書く ケイゾク(継続) 7 (3) 同音異義語や類似形や
類義語の感じを書きわける述と伸,減と滅,複と復と腹,寝と眠 6 表記法 3 かなづかい,
送りがなを正しく使う「みづから知らず」,「生Lて」「起こした」 3 4 句読点を適切に使う 作文(150字から200字) 1 ことばのきまり 5 助詞,助動詞の正しい使用,
文の組み立てのは握「行くそうだ」「歩かれる」「やってみよう」「人通りのない」
「そういうことほど〜」と同じ用法を指摘する。
文の中の助詞,助動詞の使用上の誤まりを指摘する。
「味わいがいっそう深まるためには〜」
文章の文の連接関係を述べる。11 読む 1 語句の意味をは握する。 専念する,補足する,暗示する,着眼点,もどかしい,
おびただしい,いぶかし12