高等学校における生徒の能力・適正,進路志望等に対応した教育内容,指導方法等の研究開発について-040/82page
(表26)
分散分析15 C1 (中学校教師意識調査と高校教師意識調査の比較) 要因 平方和 自由度 不偏分散 分散化 水準 5006.41 1.000 50064.1 誤差 3926.06 76.000 516.587 96.913 全体 8932.47 77.000
(危険率1%で有意差あり。したがって中学校教師の意識と高校教師の意識の変動は偶然変動ではない。)
(表27)
分散分析16 C2 (中学校教師意識調査と学力テストの比較) 要因 平方和 自由度 不偏分散 分散化 水準 314.808 1.000 314.808 誤差 26262.9 76.000 345.565 0.911 全体 26577.7 77.000
(有意差なし)
(表28)
分散分析17 C2 (高校調子意識調査と学力テストの比較) 要因 平方和 自由度 不偏分散 分散比 水準 4961.65 1.000 4961.65 誤差 2638.89 76.000 347.222 14.290 全体 31350.6 77.000
(危険率1%で有意差あり。したがって高校意識調査と学力テストの変動は偶然変動ではない。)
(表29)
分散分析18 C2 (中学校教師意識調査と高校教師意識調査の比較) 要因 平方和 自由度 不偏分散 分散比 水準 2776.89 1.000 2776.89 誤差 2365.36 76.000 31.1232 89.222 全体 5142.25 77.000
(危険率1%で有意差あり。したがって中学校教師の意識の変動は偶然変動ではない。)
以上が,A,B1,B2,C1,C2の各調査校ごとの,それぞれの調査の分析結果であり,
ア 中学校教師の生徒の能力に対する意識と学力テストの結果では有差意のあらわれたのがAとB2,有差意のあらわれなかったのがB1 C1 C2である。
イ 高等学校教師の生徒の能力に対する意識と学力テストの結果の比較では,B1,C1,C2に有意差があらわれ,A,B2には有意差があらわれない。
ウ 中学校教師の生徒の能力に対する意識と高等学校教師の生徒の能力に対する意識との比較では,各校とも有意差があらわれている。
ということがわかる。これを,学力テストの結果による順序にはめこんでみると次のようになる。
(図2)
調査校/
有意差/
比較項目中学校教師意識
と学力テスト高等学校教師意識
と学力テスト中学校教師意識と
高教師意識校有 無 無 有 無 A (1) ● (1) B2 (1) ● (1) B1 ● (5) (1) C2 ● (1) (1) C1 ● (1) (1)
(( )の中の数字は危険率)
ここには,生徒の能力に対する中学校教師の意識と高校教師の意識の間にあるくいちがいはどの調査校にもいえることが示されている。
さらに,学力テストの結果との比較の場合は調査校の学力テストの平均点による段階によって,有意差のあらわれ方が違うことも示している。学力テストの平均点の高い調査校では高校教師意識調査との比較に有意差があるのに対し学力テストの平均点の低い調査校では中学校教師意識調査との比較に有意差がある。