高等学校における生徒の能力・適正,進路志望等に対応した教育内容,指導方法等の研究開発について-042/82page
調査No. 調査項目 調査校 A B2 B1 C2 C1 14 表記上の符号を使いこなす 15 正しい発音で話す能力 ○ ○ 16 明瞭な発音で話す能力 ○ ○ 17 文の形で話す能力 ○ ○ ○ 18 適切な抑揚をつけて話す能力 ○ ○ 19 品詞を見わける能力 ● ○ ● 20 活用形を指摘できる能力 ○ ● ● 22 敬語を使いこなす能力 ● ● ● ● ● 23 共通語を使いこなす能力 ○ ○ 34 事実や意見を正確に書く能力 ● ● ○ ○ ○ 36 目的・必要に応じた形態で文章を書く 38 正確にききとる能力 ● ○ ○ ○ 39 理解して聞く能力 ● ● ○ ○ ○ 40 判断して聞く能力 ● ● ○ ○ ○ 41 場面に応じて話す能力 ● ● ● ● ○ 42 目的に応じて話す能力 ● ● ○ ● ○ 43 内容を適切に組みたてて話す ● ● ○ ○ 2 6 生活文を書く能力 7 通信文を書く能力 8 記録文を書く能力 9 報告文を書く能力 10 説明文を書く能力 11 感想文を書く能力 12 意見文を書く能力 13 感想を書きあらわす能力 14 あいさっの能力 15 応対の能力 16 会話の能力 17 話し合い・討議の能力 18 報告・説明の能力 19 会議の能力 20 朗読の仕方
(●は,差が20をこえるものであることを示す)
プラスの差とはもちろん高校教師の生徒の能力に対する意識が中学のそれより低いことを示すものであって,高等学校の国語教育で入学後とりあげて指導することの必要を示すものとみてよいと思う。
もっとも,高校の教師の認識が,実際の生徒の力よりも低くなっているということも考えられる。
そこで,学力テストもあわせておこなった項目については,さらに,その結果が全体平均63.14をこえない項目についてとり出し,こえているものは,一応,能力はあるものと見なすこととした。
また,学力テストのない項目については,そのプラスの差が20をこえる項目についてとり出し,こえていないものについては,一応除外することとした。
こうして,とり出された項目を整理してみると次の通りである。
(図4)
入学後指導を必要とする国語能力 領域 調査項目 A B2 B1 C2 C1 かく 送りがなを正しく使える能力 ● ● よむ 段落の相互関係をとらえる能力 ● ● ● かく 句読点を使いこなす能力 ● ● ● かく 形の似た字を書きわける ● ● ● かく 同音異義の漢字を書きわける ● ● ● 〃 音読みする漢字をかく能力 ● ● ● ● 〃 類義の漢字をかきわける ● ● ● ● ● 〃 語句の照応を正しくしてかく ● ● ● ● ● 〃 文の成分の順序を組みたてる ● ● ● ● ● 〃 表記になれ,くぎり符号を適切につかってかく ● ● ● ● ● はなす 敬語を使いこなす能力 ● ● ● ● ● よむ 体の特徴に注意して読む ● ● ● ● かく きめられた字数でかく能力 ● ● ● ● 〃 段落ごとにまとめてかく ● ● ● ● はなす
きく場面に応じて話す能力 ● ● ● ● 〃 目的に応じて話す能力 ● ● ● かく 訓読みする漢字をかく能力 ● ● きまり 活用形を指摘できる能力 ● ● 〃 品詞をみわける能力 ● ●